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2017年3月31日、国際協力機構(JICA)はガーナ共和国政府との間で、62億5,900万円を限度とする無償資金協力「ガーナ国際回廊改善計画」の贈与契約をガーナの首都アクラにて締結しました。ガーナが進める幹線道路整備を支援するための国際回廊間の物流円滑化を目的とした道路インフラ整備を実施します。

西アフリカ地域の交通ハブを目指す、ガーナ共和国!

西アフリカに位置するガーナ共和国は、国土面積は日本の約3分の2に当たる約23.9万平方キロメートルで、人口は約2,741万人です。主要産業は農業と鉱業で、特にチョコレートの原料であるカカオ豆の輸出国として知られています。

ガーナは国内輸送の95%を道路に依存しており、生活基盤を支える道路網の整備が喫緊の課題となっています。ガーナ政府は、西アフリカ地域の交通ハブとしての機能強化を目指し、2008年に策定した「国家運輸政策(National Transport Policy)」に基づいて、国際幹線道路の整備を進めています。また「中期国家開発政策枠組み(Mid-Term National Development Policy Framework(2014-2017)」においても、主要都市を結ぶ幹線道路の整備、幹線道路都市部での混雑緩和等に取り組むことが記載されています。

ガーナが抱える国内道路の現状と課題!

ガーナの首都であるアクラと国内最大の商業港であるテマ港を中心としたアクラ経済圏は、ガーナ国内にある三つの経済圏の一つです。西アフリカ海岸都市を結ぶ「ラゴス‐アビジャン回廊」とガーナとブルキナファソを結ぶ「東部回廊」の二つの国際回廊の結節点になっているのが、テマ市内にあるテマ交差点です。テマ交差点は現在、交通量が非常に多く、特に朝・夕は通勤交通等による渋滞が発生しており、円滑な人の移動や物流の阻害要因となっています。

またガーナ第二の都市であるクマシと海岸部のヤモランサを結ぶ全長約170kmの幹線道路である”国道8号線”は、ガーナの首都アクラとブルキナファソの首都ワガドゥグを結ぶ「中央回廊」を補完する機能を果たしている重要な幹線道路です。国道8号線は、1993年に円借款が供与された「産業道路修復事業」によって整備され、また2009年の無償資金協力「国道8 号線改修計画」により北部60km 区間の補修が行われました。しかし、南部に位置するアシンプラソとアシンフォスの約31km区間などでは舗装の損傷が著しく、円滑で安全な交通に支障をきたしているため、道路改修・拡幅が早急に必要となっています。

無償資金協力で、ガーナの物流の円滑化に貢献!

2017年3月31日、ガーナ共和国の首都アクラ市において、シェリ・アヨコー・ボチュウェイ外務・地域統合大臣(Hon.Shirley Ayorkor Botchwey, Minister of Foreign Affairs and Regional Integration)と吉村馨駐ガーナ大使との間で、62億円5,900万円を限度とする無償資金協力「ガーナ国際回廊改善計画(The Programme for Improvement of Ghanaian International Corridors)」に関する書簡の交換が行われました。

この協力は、アクラ経済圏を構成する中心都市であり、ガーナ国内最大の商業港を持つテマ市の”テマ交差点の立体化”と中部州の”国道8号線の改修”を行います。工期は36ヵ月で、ガーナ道路公団(GHA:Ghana Highway Authority)が実施します。この協力を通じて、対象道路の円滑かつ安全な道路交通の確保を図り、国際回廊であるラゴス-アビジャン回廊、東部回廊などにおける物流の円滑化に貢献します。

日本政府は、ガーナを含む西アフリカ成長地域を総合開発の三重点地域の一つと位置付けており、本事業は2016年8月にケニアで開催したアフリカ開発会議(TICAD VI)において表明した”約100億ドルの質の高いインフラ投資”を具体化するプロジェクトです。


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