コタコタ県で行っているビジネス支援
1) ブリケット(炭)支援
枯れ葉やトウモロコシの葉など有機物をドラム缶で燃やして、ブリケットを作るビジネス。
マラウイでは料理に下の写真のような囲炉裏(バウラーと呼ばれる)を使うのが一般的ですが、
その際に違法伐採した炭や薪を使う人が多く、それが森林伐採に繋がっています。
そんな炭や薪の代わりにブリケットを使うと、環境保護に繋がるんですね!
つまりビジネスが広がれば広がるほど、
マラウイの環境を守れるというお墨付きのもの!
ブリケットはどうやってつくるのか、以下ビデオでちょっとご紹介します!
まずはドラム缶にトウモロコシの茎など有機物をいれて、
ドラム缶を燃やして炭化して、
炭化したものとバインダーを混ぜておにぎりのように固め、
数日、アフリカの強い陽の下におくと完成。
とりあえず、ビデオみてみてください!笑
なぜブリケットビジネスをスタートしたのか。
以下3つのメリットがありました。
- ブリケットは村人が日々使う消耗品なので、コタコタ県内に需要がある(コタコタ県内でうれるという条件クリア)
- かかる費用はドラム缶のみ。材料はゴミなのでタダ!(投資が少ないという条件クリア)
- すでに同類のビジネスがあって、村人に親しみやすい(私ボランティアが帰った後も、きっと活動を続けられる条件クリア)
コタコタ県で村人が始められそうなビジネスだったので、スタートしました。
これが今の私のメインプロジェクト。
生産体制はできたので、次は ブリケットを売る段階。
色々悩みながら色々なことをしています…
ブリケットビジネスについては、色々あるので次回記事で詳しく書きますね!
2) ネリカ米
2番目のプロジェクトはネリカ米。
ネリカ米とは、厳しいアフリカの大地に合うように、アジアとアフリカの米をハイブリットしたお米。
ネリカ米とは、病気・乾燥に強いアフリカ稲と高収量のアジア稲を交雑したアフリカ陸 稲の「新しい有望品種」。日本・UNDP等の支援の下、西アフリカ稲開発 協会(West Africa Rice Development Association:WARDA、加盟17カ 国、本部コートジボアール)により開発されたネリカ米(New Rice for Africa:NERICA)が、西アフリカで注目を浴びている。(アフリカの飢餓を救うネリカ米 国連開発計画UNDPより)
詳しくは、こちら!(食料の問題(後編) | 池上彰と考える!JICA ホームページ)
これも参考になるかも。アフリカの飢餓を救うネリカ米 国連開発計画UNDP
ネリカ米を始めた最大の理由は、私の任地が米どころで、米農家が多かったから。
マラウイでは、米はあまり育てている人がいないので、高級品で販売作物なんです。
ビジネスの条件に当てはめてみると、ネリカ米も期待できると分かりました・・
①精米所・米マーケットがある
コタコタは既にコメ市場があるので、精米も簡単にできる!マーケットもある!
(他のマラウイの地域では米を育てていないところもあるので、精米所がなかったり育て方を知らなかったりすることもある)
②キロンベロ米とコストはほぼ同じ
投資の面でいうと、既に育てられているキロンベロ米とかかるコストはほぼ同じなので、さらなる投資は農家さんにとって必要なし
③すでに農家は米のプロ!
農家さんはすでに米に親しみをもっているので、ネリカ米が一度広まったら、
私(協力隊員)が帰った後もネリカ米栽培を続けてくれる可能性が高い
そして、なによりも農家の人が、現在育てているキロンベロ米に代わる米を探していました。
ということで、ネリカ米支援を始めることになり、現在3か所(約25人)の農家さんに育ててもらっています。
ネリカ米はマラウイで一番人気のキロンベロ米に比べて、
- いっぱい収穫できる
- 短期間で収穫できる(ネリカ米:収穫まで3か月半、キロンベロ米収穫まで6か月)
- 乾季に強い
という点で優位性があります。
うまくいけば、キロンベロ米よりたくさん収穫でき、その分沢山売ることができるのです。
・・うまくいけばいいな!
(詳細は別記事に書きますね)