アフリカ・マラウイ農村でのビジネス支援活動を紹介!〜協力隊1年目はこうだった 〜

3) SHEP

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SHEPは、大雑把に言うと、
「農民にマーケティング支援の視点で野菜を育ててもらうように支援すること」

マラウイをはじめ多くの国では、まだまだビジネスの視点をもって農業をする人は少ないです。

例えば、市場を調査すれば明らかにトマトが一番利益率が高いのに、
いままで育てていて親しみがあるからという理由で、利益率の低いじゃがいもを育ててしまったり。

トマトをあと3か月遅く育てたら高く売れるのに、
他の農家も育てている供給が有り余る時期に一緒に育てて、
結局安く買いたたかれたり。

売るために育てる(Grow to Sell)ではなく、育ててから売る(Grow and Sell)の人が大半。

これを何とかしようと立ち上がったのが、SHEP(Smallholder Horticulture Empowerment Project)です。
2006年ケニアでスタートし成果を上げ、現在アフリカ地域10か国以上で展開しようとしています。

例えば、農民自身がマーケットに行って小売者から、野菜の値段や需要のある時期をヒアリングしたり。

その結果をもとに、農作物をみんなで選んだり。

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農民グループ(左)がトマトなどを売っている小売者(右)にインタビューしている。

マーケティングの視点を農民に持ってもらうような仕組みがあります!

詳しくは、技術協力】ケニア・小規模園芸農民組織強化計画プロジェクト(SHEP)、小規模園芸農民組織強化・振興ユニットプロジェクト(SHEP UP)

そんなプロジェクトが、現在コタコタ県でもスタートしようとしているところ。

SHEPがコタコタで広まれば、コタコタの農民の収入向上に繋がるはず。
しっかりSHEPが進んでいくよう、オフィサーにどんどんアクセスしていきたい!

4) OVOP

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OVOP(One Village One Product)とは一村一品運動のこと。

本の大分県で成功した一村一品のアイディアを途上国に輸出し、
人材を育てるという観点の元、世界中でビジネス支援が行われています。

マラウイでは、2003年に政府内に一村一品事務所が設立され、
その後、マラウイ版「一村一品運動」を小規模農民グループを対象に行っています。

詳しくは、ODA見える化サイト 一村一品グループ支援に向けた一村一品運動実施能力強化プロジェクト

そんなOVOP事務所に登録された商品を宣伝したり、
他の隊員が作ったリーフレットをホテルに置かせてもらう。

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またOVOP登録している会社に簿記や経営分析のワークショップをしたり、そんな活動をしています。

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ワークショップを行った会社の社長

コタコタ県でOVOP登録されているのは、米の精米会社とモリンガパウダー会社。
彼らの売上が上がるように、支援していきます!

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OVOP登録されているコタコタ産のお米
以上、ビジネス支援4つを今まで&これからしていく予定。

“収入向上”は、一筋縄ではいかないことをこの1年で痛感しました・・・

売れそうなケーキの作り方をただ教えるだけじゃだめ。
村人はビジネスを始めないし、ケーキは売れないんです。

マラウイにはマラウイに合ったやり方がある。
じゃあ、どうすればいいのか。

残り1年、”収入向上”の問題について、正面から向き合っていきたいです!


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