ケニアの首都ナイロビとモンバサ港を結ぶ高速鉄道”Madaraka Express”が開通しました。これまで約12時間かかっていた所要時間が約4時間半に短縮されます。高速鉄道の建設は、ケニアにとって過去最大規模のインフラプロジェクトで、中国が38億ドル(約4,000億円)かけて建設しました。今後、ケニアの西部へと線路をさらに伸ばしていく計画です。

ナイロビとモンバサを結ぶ、高速鉄道が開通!

Madaraka Expressは、ケニアの第2の都市であり、東アフリカ最大の港を持つモンバサから首都ナイロビまでの472Km(293マイル)を結びます。ケニアが独立した1963年以来、最大のインフラプロジェクトとなります。

建設期間は約3年半で、工事は”China Road”と”Bridge Coporation”によって手がけられました。また建設費の大部分を中国のChina Eximbankが融資しています。主要ターミナルであるナイロビとモンバサ以外の停車駅は、マリアカニ(Mariakani)、マイセニー(Maiseny)、ヴォイ(Voi) 、ムティオ アンデイ(Mtito Andei,)、キブウェジ(Kibwezi)、エマリ(Emali)、アティリバー(Athi River)の7つです。

現在の終点はナイロビですが、今後のケニアの西部の都市までの伸びる予定です。先週、ケニャッタ大統領は、ナイバシャからキスムを結ぶ約250kmの新たな線路の建設ため、中国より36億ドルの追加融資を取り付けました。またプロジェクトには25年間のマスタープランもあり、最終的にはエチオピア、ルワンダ、南スーダン、ブルンジ、コンゴなどの周辺国とインド洋を繋ぐことで、東アフリカ地域市場の開放と活性化を目指しています。

なお鉄道の名前である”Madaraka”は、ケニアの記念日であるマダラカデーにしています。マダラカデーとは、1963年にケニアがイギリスから自治権を獲得したことを祝う日で、毎年6月1日です。

ケニアの移動が変わる!時間も短縮、価格もリーズナブル!

これまでは100年以上前の植民地時代に英国が建設した列車がナイロビ・モンバサ間を運行しており、所要時間は約12時間でした。また同区間でのヒトの移動は高速バスが主流ですが、こちらの所要時間は約9時間です。これらに対し、Madakara Expressは約4時間半でナイロビ・モンバサを繋ぎます。所要時間が大幅に短縮されることで、ケニアにおけるヒト・モノの移動に大きなインパクト与えます。

また料金もリーズナブルで、地元紙のDaily Nationは20フィートコンテナで50,000Ksh(約55,000円)程度の貨物料金になると伝えています。乗客サービスの料金はエコノミークラスが900Ksh(約990円)で、ファーストクラスが3,000Ksh(約3,300円)で、1便で1200名が定員となっています。またキャンペーン期間中は、エコノミークラスが700Ksh(約770円)の特別料金で利用できます。

その他、マダラカエクスプレスは、ツァボ国立公園など野生動物の生息地を通過しているため、運がよければシマウマなどの動物を見ることができます。野生動物の生態や移動など考慮し、国立公園内は高架線路にするなどして対応しています。

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参照元:10 things you need to know about SGR train (Daily Nation)Nairobi to Mombasa high-speed railway opens(CNN)

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凡
Africa Quest.com編集長、IC NET TRADING AFRICA LTD CEO。証券会社を経て、青年海外協力隊としてケニアへ渡航。貧困地域に暮らす女性たちへの収入向上支援を行いながら、ケニアに雇用を生むことをビジョンにソーシャルベンチャーを共同設立。2015年9月まで約2年にわたり経営を行う。現在は、ケニアを拠点に農業・食品関連ビジネスの立ち上げ、日本企業のビジネス進出支援、Webメディア運営や講演・セミナー講師などアフリカと日本を繋ぐコーディネーターとして幅広く活動中。