2020年までに1億人の衛生環境の改善へ!LIXIL「みんなにトイレをプロジェクト」

SATOの導入をキッカケに、アフリカの暮らしが変わる

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–SATOの導入によって、人々の暮らしはどう変わったのでしょうか?

一番の変化は「悪臭の改善」です。これまでのトイレは排泄物が溜まり、ひどい臭いが発生していました。だから現地の人々はトイレがあっても、その場に足を踏み入れることを拒み、あえて別の場所で用を足すことも多かったんです。それがSATOを使ったことで臭いが改善され、「それなら使ってみよう」と利用層が広がりました。

衛生環境が改善されたことで、トイレの近くにハエがたかることも減りました。「生活が大きく変わった」との声を現地からたくさんいただいています

–SATOの普及に取り組むなかで、苦労するのはどんなことですか?

一つは、トイレを使う概念がない人たちにも広めていくことです。長年染み付いた価値観を変えていくことは、やはり簡単ではありません。また、当社の理念に共感してくれる現地のパートナー企業を見つけることにも苦労しています。

というのも、SATOは儲けることより普及していくことに重きを置いている事業であり、最低限の利益で普及を推進していただくことを望んでいるからです。この点を理解してくださる現地のパートナー企業を、根気よく探していきたいと思っています。

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取材に対応してくださった、マーケティング本部 副本部長/ショールーム統括部 統括部長・木村彰宏さん(右端)とPublic Affairs部門 グローバルコーポレートレスポンシビリティ推進室 主幹・松岡正さん(右から2番目)とともに

–プロジェクトに対する、日本での反響はどうですか?

ありがたいことに、非常に多くの反響をいただいています、パートナーさまが、積極的にポップを置いてくださったり。「みんなにトイレをプロジェクト」は9月までですが、SATO事業は今後も継続していきます。

–最後に、今後の展望を聞かせてください。

私たちは、2020年までに1億人の衛生環境を改善することを目標に掲げています。これまでに達成したのは600万人(2017年3月時点)なので、相当高い目標です。教育から始めなければならないため、どうしても時間がかかりますが、よりスピードアップして進めていきたいと思っています。ぜひ日本のみなさまも、気持ちでLIXILを応援していただければ幸いです。

ライターから一言!

私はまだアフリカの地に足を踏み入れたことはありません。報道やアフリカで活躍する人たちの取材を通してインフラの不備を聞いてはいたものの、やっぱりまだまだ課題が多いのだと実感しました。

でも、そんななかでLIXILさんのプロジェクトは大きな光になる!!現地の人々の意識を変え、生活を変えることは、世界をより良く変えていくこと。「遠い異国のことだから関係ない」ではなく、私たち一人一人が自分にできることを考え行動し、世界を前進させていけたらと願ってやみません。

株式会社LIXIL公式ホームページ

  • 株式会社LIXIL公式ホームページは、こちらから。
  • 「みんなにトイレをプロジェクト」の特設サイトは、こちらから。

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