現地で働いて感じたガーナとコートジボワールの共通点・相違点を、日本人目線で考えてみた!

はじめまして、コートジボワール在住の佐々木裕馬(ささきゆうま)です!

前回は「ガーナに在住で、日本には2年帰ってません」と書きましたが、ついこないだ2年ぶりに日本に一時帰国し、そして今は拠点をガーナからコートジボワールに移しました。会社は引き続き同じ貧困層向けに太陽光発電キットを販売する外資系スタートアップPEGです。

さて今回はガーナとコートジボワールについて自分の経験に基づいて書きます。

すでにAfrica Questにもそれぞれの国についていろいろな記事があるので、今回はガーナとコートジボワールの共通点と相違点について日本と比較しながらざっくり書きます。ちなみにすべて自分の限られた経験の中で見つけたものなので、個人的な意見であることはあらかじめ了承ください。

ガーナとコートジボワールの5つの共通点!

まずは共通点から。

1) 地理と人口

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ガーナとコートジボワールは西アフリカにある隣国同士です。サッカーが盛んで、一番有名なのはたぶんドログバ(?)人口はガーナが2,700万人でコートジが2,400万人なので、日本の5分の1程度。

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2) 経済

両国は西アフリカの経済・政治の中心です。EUならフランスやドイツに周辺国から人がやってくるように、この2カ国にもトーゴやブルキナファソやら周辺国から人が職を求めて多く来ています。

といっても、GDPは4兆円〜5兆円で、日本のGDPを500兆円とすると100分の1以下。

さらに一人当たりGDPで見ると日本の440万円に対してガーナとコートジは17万円。つまり25倍の違い。でもこれはあくまで平均所得の話。中間層の多い日本に比べ、ガーナとコートジは貧富の格差が激しいので両国の大部分はより低い所得で生活していることになる。

3) カカオ

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チョコレートの原料となるカカオ生産において、世界のトップ2カ国がこのコートジとガーナです。両国で世界のカカオ生産の60%を占める。そしてその大部分が加工されることなく欧米および日本に輸出されます。

この構造によりカカオ農家は貧乏なまま。例えば、我々が普段食べている100円チョコレートのうち、カカオ農家に還元されるのは3円〜5円程度。彼らの80%以上が1日200円以下での生活を強いられています。

コートジとガーナでは都市部に住む人にとってすらチョコレートは高級品です。ガーナで働いていたときに彼女がスイスに住んでいて月1で会いに行ってましたが、ガーナの同僚達にお土産何が欲しいか聞くと声をそろえて「チョコレート」と言ってました。カカオ生産国にいながらガーナ人達のためにスイスでチョコレートをお土産として買うときはいつも不思議な気持ちになったのを覚えています。

4) 治安

両国とも周辺国(ナイジェリア、マリ、ニジェールなど)に比べ安全です。夜一人で歩いていて危険を感じることもない。外を歩いててもせいぜい「中国人、中国人」と呼ばれるくらいです。

5) 腐敗

これは両国というよりアフリカのほとんどの国に共通していると思います。ガーナでは空港で理由もなく10ドルを要求されたし、警察や移民局もわけのわからない理由で常にお金を要求してきます。

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1コメント

  1. こんにちは、突然ご連絡してしまい申し訳ありません。大学一年生でコートジボワールの貧困と失業率について調べているのですが、詳しいお話をメールにて聞くことは出来ますでしょうか?実際に現地に行かれている方の貴重な話を聞きたいです。お手間でなければ、メールアドレスの方にご連絡頂けませんでしょうか?よろしくお願い致します。

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