PLASと新たなプロジェクトを開始!
PLASはカユンガと共に2013年より養鶏プロジェクトをスタートさせ、ヒナの購入や鶏舎の建設をサポートしました。会計の研修やイースターの前に売るなどの効果的な売り方を習得することで、50人のエイズ孤児に支援を行ってきました。またペーパービーズを作って売るという収入向上のサポートも2016年度まで行っていました。
そんなカユンガのシングルマザーたちに、いま試練が訪れています。それはウガンダを含む東アフリカでは、ここ数年続いている”干ばつ”です。その影響で農作物の収穫量が減り、価格が高騰しています。
HIVと共に生きる貧困家庭にとって、食糧の確保は緊急の課題です。そこでPLASはカユンガの女性たちと共に新たなプロジェクトをスタートさせました。
生計向上と栄養改善を同時に目指すプロジェクト
このプロジェクトではシングルマザー40家庭に対し、在来種の野菜栽培と販売による生計向上と栄養改善を目指します。現在、干ばつの影響で農作物の価格が高騰しており、手に入れることが難しい状況です。
十分な食事や栄養を取らずにエイズ治療薬を服用すると、副作用で体調が悪化することがあり、その結果、薬を飲まなくなってしまう人たちもいます。食料不足は、HIV陽性の貧しいお母さんたちに影響が大きいのです。
プロジェクトを通して自分たちの栄養改善をしつつ、栽培・販売を行っていきます。栽培する作物のメインは、この地域で昔から作られていた、在来種の野菜(かぼちゃ、ヤムイモ、葉物、ナス、瓜など)です。
これらは害虫に強く、農薬や肥料をほとんど必要とせず、また栄養価も高く、市場への販売が可能です。ウガンダでの農業局のオフィサーから技術面のトレーニングを受けたり、販売方法などのマーケティングの研修や貯蓄の研修を行ったりします。
PLASでは研修の他、干ばつが続いても栽培ができる体制を構築するため、初期投資として貯水タンク2台、農機具、野菜の種を提供します。
その資金の一部を捻出するために、12月22日23:59までクラウドファンディングに挑戦しています。集まった金額はカユンガのグループに支援されます。ただ与えられるだけの支援にならないよう、カユンガの女性たちもこのプロジェクトを栽培する土地の購入に向けて資金の積み立てを行っています。
ポジティブに生きる女性の姿を広めたい!
アフリカと聞けば、「外部からの支援が必要な国々」とイメージする人が多いのではないでしょうか。小島さんは、「自分たちの課題を見つけて、自分たちで解決していく姿勢を持っている。自分たちの力を信じて立ち上がっているアフリカの人たちがいることを多くの方に知ってもらいたい。」と資金集めだけではないプロジェクトを知って欲しい意味を話します。
また小島さんは「HIV陽性は、英語では”HIV Positive”と言います。私はPositiveには”前向きに生きる”という意味があると思っています。私も2児の母親なので、子育ての大変さがすごくわかります。子どもが進級するためのテスト代、制服代などが払えず、小学校を退学せざる終えない状況になったら、とてもやるせない気持ちになると思います。それでも彼女たちは笑顔で、周りの人たちと苦しくても頑張ろうと日々を生きています。そんなポジティブに生きている女性たちの姿を私たちの取り組みを通じて知ってもらえたら嬉しい」とウガンダのシングルマザー女性たちへの想いを話してくれました。
今回のクラウドファンディングに興味を持たれた方は、こちらのページからご覧ください。
PLASの関連情報!
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