私はケニアで様々なビジネスに挑戦していますが、その1つにバイクショップ経営があります。今回よりバイクショップオープンまでの道のりをご紹介したいと思います。
私がバイク事業を始めたきっかけですが、アフリカでビジネスをしているある方からの話を聞いて、これは面白い!私もいつか、このようなビジネスをやってみたいと思ったことが、きっかけになっています。
アフリカに来てビジネスをしている人の話は、すごく参考になって面白くて勉強になります。アフリカでビジネスを始めている日本人の方は多くはないですが、最近は増えているように思います。
バイクタクシービジネスの仕組み
ケニアやタンザニアの地方都市ではバイクタクシーは貴重な移動手段です。
幹線道路までは乗り合いバスが走っていますが、デコボコ道の奥の方まではバイクタクシーで移動するのが便利なのです。
バイクタクシービジネスの簡単な仕組みをご説明させていただきます。
バイクの販売価格は新車で約7万~11万円くらいです。
バイクタクシーはバイクが運転できれば誰でもできる事業です。
そこで、小金持ちがサイドビジネスとしてバイクを購入して、仕事を探している人などにバイクを貸して、バイクオーナーになるのです。
バイクを貸してもらった人(ライダー)は、バイクタクシーをして収入を得ることができるのです。
そしてライダーは毎日オーナーに約300円から400円の金額をレンタル料として支払います。
1日の稼ぎのうち残った金額がライダーの収入になるのです。
人や地域にもよりますが、約500円は残ることのことです。
ライダーは何年経ってもこの金額をオーナーに払い続けます。
オーナーは毎日この金額を回収できると1年くらいでバイク購入金額を回収できるのです。
それ以降は、オーナーの儲けになります。
これが基本的な仕組みです。
バイクをローンで販売したい!
当時、話を聞いて私がいつかやってみたいと思ったのは、バイクをローンで販売することです。
ローンで販売すると、仕事もお金もない人がバイクを購入することができます。
そしてローンの支払いが終わると、バイクがライダーの所有物になるのです。
バイクが自分の物になれば毎日の支払いは必要なくなり、収入が全て自分で使えるようになり、生活が楽になります。貯金もできますし、新たな事業へ投資ができるようになります。
そして、少しずつ貯めたお金で、バイクの買い替え時期(3年後くらい)に一括現金でバイクを買えるようになっているとのことです。
これは販売側にもライダーにもメリットがありWinWinになるということです。
補足として、バイクが故障した時に、修理代をライダーが払えない時があります。バイクが動かなければ、バイクタクシーをすることができないので、収入を得られませんし、支払いもできません。
その時は修理代を建て替えて、ローンに上乗せすると話されていました。
しかも修理代がバイクの場合、金額が安い。これが車だと修理代が数万円する時や、大きな故障の場合数十万円する時もあり、かなりの資本がなければできない事業になるが、バイクの場合は小額投資でできるとのことです。
ローン回収期間が短いのもポイントです。これは仕事がない人への、就労支援や収入向上につながる事業だ!と私は思いました。
この話を聞いた2年半後、私はバイクショップをオープンしました。
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