30年にもわたる長期独裁政権の進退が注目を集めていた東アフリカ・ウガンダの大統領選挙。CNNによると選挙管理委員会が22日、現職のヨウェリ・カグタ・ムセベニ氏が得票率62%で5期目の当選を果たしたと発表しました。今回の選挙では8人が立候補しており、野党候補のキザ・ベシジェ元内相の得票率は34%となりました。

アフリカで3番目!長期政権が続くウガンダの政治とは。

President of Uganda Addresses Security Council Summit

Photo credit: United Nations Photo via Visualhunt / CC BY-NC-ND

ムセベニ大統領は現在71歳で、今回の当選で5期目となります。ムセベニ氏は1986年にゲリラ部隊を率いて首都カンパラを制圧した後、大統領に就任しました。2005年に憲法改正により大統領任期制限を撤廃したことで、30年にわたって独裁政権を築いています。今回の当選により任期が5年追加され、満了まで務めると35年と超長期政権の誕生となります。

ウガンダ政権はアフリカでは3番目の長期政権となっており、最も長いのは1979年に就任したヌゲマ赤道ギニア大統領、次いで1980年より首相・大統領を務めたムガベ・ジンバブエ大統領となっています。

まさかの出来事!選挙日にソーシャルメディアをブロック!

ただ今回の大統領選挙。
不可解な出来事も多く、一筋縄で終わりそうにありません。

選挙が実施された2月18日。
政府によって突然行われたのは、ソーシャルメディアの封鎖でした。

BCCによると、大統領はデマや噂が広まらないようにFacebookやWhts’s app、Twitterをブロックしたと伝えていますが、真意のほどは定かではありません。

予告無しのネット遮断に多くの市民から批判と困惑の声があがっています。
ソーシャルメディアのブロックは、選挙後も約1週間にわたって行われていたそうです。

疑惑まみれ!?野党候補者が選挙当日に拘束で混乱が深まる!

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Photo credit: AdamCohn via VisualHunt / CC BY-NC-ND ※写真はイメージです

一方、野党側は今回の選挙に不正があったとして、選挙結果を受け入れない姿勢を示しています。

得票率34%を獲得した野党のキザ・ベシジェ元内相は、公正な選挙を訴え、独自に調査を行っていました。しかし、選挙当日になんと警察に拘束されるという出来事が起きました。結局、18~19日と拘束され、20日も自宅軟禁させられました。この一連の流れから不正の疑惑が高まり、市民からも批判が相次いでいます。

EU(ヨーロッパ連合)の選挙監視団も、選挙管理員は独立性や透明性に欠けており、選挙の公平性が保たれていないと批判をしています。野党側は、抗議活動を継続する方針で、今後も混乱の拡大が懸念されています。

若者の政治離れをラップで食い止めろ!

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この様に汚職や不正が蔓延るウガンダの政治事情。
嫌気がさした若者たちは政治への関心を薄めつつあります。

そんな中、ヒップホップで汚職のニュースを取り上げる一風変わったニュース番組「Newzbeat」が人気です。
軽快なリズムでニュースを伝えており、内容はいたって真面目です。
そのギャップが若者たちにウケているのでしょうか。

Newzbeat_uganda

汚職は監視の目を緩めてしまうと、より深刻になっていきます。
多くの国民が声をあげ、1日も早くクリーンな政治が行われる社会になるよう願っています。

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凡
Africa Quest.com 編集長。1987年うどん県生まれ。証券会社退社後、青年海外協力隊としてケニアに赴任。在任中に雇用創出をビジョンにソーシャルベンチャーを共同創業し、約2年にわたり運営を行う。現在は、Africa Quest.comの運営や中小企業のアフリカ進出サポート、アフリカビジネスラボのモデレーターなど、アフリカをテーマに幅広く活動している。