寄付が貧困を悪化させる!?援助の現実に切り込む映画「ポバティー・インク」が世界中で議論を巻き起こす!

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あなたは寄付の行方を知っていますか?

「貧しい気の毒な人々に手を差し伸べよう!」そのような善意のイメージから、これまで行われてきた営利目的の途上国開発。それは、本当に途上国のためになっているのでしょうか?貧困援助の驚きの事実を描いた映画、「ポバティー・インク あなたの寄付の不都合な真実」が8月6日(土)より渋谷アップリンク他にて公開されます。

ハイチやアフリカを舞台に、“支援される側”の生の声を届けるドキュメンタリー映画です。途上国開発に関わる人も、そうでない人も、この映画を見て「正しい援助とは何か?」「途上国とどう向き合うべきか?」を本気で考えてみませんか。

援助問題に鋭く切り込むドキュメンタリー、「ポバティー・インク」とは?

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「貧しい気の毒な人たちのために手を差し伸べよう」「彼らは無力で何もできない」

そんなイメージを謳い、繰り広げられてきた営利目的の途上国開発は、今や数十億ドルに及ぶ巨大な「貧困産業」として発展を遂げました。そして、その中で先進国は途上国開発の指導者としての地位を獲得してきました。

しかし、これまで多くの援助活動が失敗に終わり、援助の受け手がもともと持っている能力やパワーも損ないさえしています。
途上国側のリーダの中にも、「気の毒な人々を何とかしなければ」「彼らは無力で何もできない」といったイメージを先進国側の人々に植え付けるプロモーションや、一方的な押し付けで受け手側の自活力を損なうような援助のやり方に、反対の声をあげる人々が増えています。

本作『ポバティー・インク 〜あなたの寄付の不都合な真実』(原題:POVERTY, INC.)は、ハイチやアフリカを主な舞台に“支援される側”の人たちの生の声を伝え、「私たちの支援がもたらす問題は?正しい支援のあり方とは?途上国とどう向き合うべきなのか?」などの問題を提起するドキュメンタリーです。

作品内で提示される、「貧困援助」驚きの4つの事実とは!?

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本作の監督・プロデューサーは、貧困削減に向けて活動する人々の国際的連携を目標とするプロジェクト「ポバティーキュア」の設立者でもあるマイケル・マシスン・ミラー氏です。

数年がかりで20 カ国、総計 200 回以上のインタビューの研究や撮影を行い、本作品を仕上げました。作品内で浮き彫りにされた、“寄付の不都合な真実”の一部をご紹介します。

①ハイチの米「悪魔の協定」

かつてハイチは国際的に孤立していたため、政府の手厚い保護政策によって米の自給率は100%を誇っていました。しかし、クリントン元米国大統領が貿易自由化を推進した結果、アメリカのコメが多量にハイチに入るようになり、ハイチのコメ価格は暴落。米農家は壊滅的なダメージを負い、自己供給が不可能な状況へと追い込まれてしまいました。

②親に力を「孤児院では受け入れ続けられない」

マキリーン・ベルニスは、職人、事業家、そして誇り高き働く母親でもあります。「アパレントプロジェクト」で収入を得て、子供たちと暮らす家を購入しました。「親に力を与えることは親の何倍もの数の子供ども達を助けることにつながる」と、アパレントプロジェクト創立者であるシェリー・クレイは話します。「私達のプロジェクトには 250 人の労働者がいる。ということは最低でも 750 人の子供達を助けていることになる。もしも彼ら家族全員を支えていると考えたら、2000 人の人々を助けていることになる。孤児院では 750 人もの子どもを受け入れ続けることはできない」

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