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※アフリカの儀式の記事です。一部写真に家畜を絞めているものがあります。

アフリカ文化である「割礼」や「成人の儀式」という通過儀礼をご存知だろうか。

私が住むトランスカイのコサ族男性も、この通過儀礼を通らないと「成人」として認められない。

日本文化とは違うアフリカ文化。今回は夫の弟の成人の儀式を完全リポートしました。

南アフリカ コサ族の「成人の儀式」

11月のある晴れた日。

夫の弟オドワの成人の儀式が村で行われた。

 

コサ族の儀式の中でも牛を絞める儀式というのは少ない。

この「ムギディ」と呼ばれる成人の儀式はその中の一つだ。

 

コサ族に「招待状」などない。

儀式の前になると、みんながその話を伝達していき、どんどん広まる。

大きい儀式になると、来客の数も半端ない。

煙が上がっているから来た、という飛び入り参加者続出。

 

儀式の準備や料理のために村中の男と女が集まる。

 

当のオドワは、今日は一日毛布に包まれて過ごす。

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日が昇る頃、川へ行き体を清め白い土を体中に塗る。

すでに成人した男たちが棒を持って彼を本気で追いかける。

捕まったら殴られる。彼は必死で走ったそう。

女である私はその場面には立ち会うことができず。

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成人の男たちに連れられて、毛布に包まれたオドワが歩いてくる。

男たちは男のシンボルの木の棒をみな手にし、歌う。

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突然前列の二人が戦い始める。

これも儀式の一幕。

 

アフリカンママたちは、勢いよく「ホロホロホロホローーーー♪」とアフリカ女性特有の変え声で迎え入れる。

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忙しいのはママたち。
庭の一角は「青空キッチン」。

にんじん、ビートルーツ、じゃがいも、キャベツ・・・・・。
半端ない量の野菜たちを剥き、切ってゆく。

私も、もちろんその輪に加わる。

「あっという間になくなっちゃうよ。足りるように祈んなきゃね。」

笑いながらドンドン野菜は大きな黒い鉄できた鍋の中へ。
ママたちのおしゃべりと笑い声は儀式の一部のよう。

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村の女は火で料理ができないと一人前じゃない。

電気ができて、ガスがきても、彼女たちは「火で作った料理が一番おいしいんだ。」と誇らしげにいう。

 

私の住む村には水道がない。

 

水は屋根を伝い、家の横に置かれたタンクへ貯められる。

生活で使う水は雨水だけ。足りないときは谷まで水を汲みにいく。

澄んだ空気の私の村の雨水は自然の甘みがあり、町の水道水よりよっぽどおいしい。

限られた水。そのありがたみは片時も忘れられない。

 

火も水も、村では自然と直結している。

文明が来て、着る物が変わっても、彼らはルーツと繋がっている。

 

 

 

コサ族の儀式にいつも用意されるものの中に「牛乳」がある。

 

コサ族の女はミルクティが大好きだ。

ミルクティといってもミルクと水が半々くらいでつくる濃厚なお茶。

南アフリカ名産のルイボスティを入れていただく。

でもミルクティを飲めるのはある一定の年齢を過ぎたママ達がほとんど。

若いシスターたちは、用意する側だ。

 

 

ミルクティのお供はホームメイドのパン。

イーストで膨らませた生地を大きな鍋に入れていく。

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生地が入った大きな鍋は、灯油ストーブで焼かれる。

灯油ストーブの火力が絶妙だという。

村から集められたストーブ6台がフル稼働。部屋中がポカポカだ。

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バンベニ 桃
2006年から3年弱、ヒッチハイクの旅でユーラシア大陸横断、アフリカ大陸を東西南北に旅する。現在は旅でたどり着いた南アフリカのトランスカイと呼ばれる地でコサ族に嫁ぎ、二児の母。移住6年目。地球と循環していけるシンプルライフを執筆中。地球の欠片で作るアクセサリー 作家としても活動中。私の暮らすトランスカイ情報も発信中! 《地球アート雑貨シソドワ(雑貨活動と執筆活動情報)》《トランスカイ情報