途上国で働くって何が大変なの? 〜アフリカ・マラウイのある1日の非効率な仕事の様子をご紹介〜

焦ってくれない村人

お昼前に聞いた話では、村人たちは村から町にバスで向かっているとのこと。

14時から村に行くので、空いている時間が1時間半くらいしかないため、少し焦ってました。

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とりあえず、村人に電話。

村人:「町に着いたけどレストランでお昼食べてるから、もうちょっとしたらオフィスいくよ」

私:「さっきも言ったけど、わたし14時から村行くから急いでるんだ。私がそっちいこうか?」

村人:「ん~別にいいよ!ちょっと待って。お昼食べたらすぐ行くね」

私:(ええ?村行くから待てないんだけど…まあどうせ上司も遅れてくるからいいか)

村人に次の予定があって焦っていることを伝えたのですが、うまく理解してもらえません。

焦りが伝わらないのは、感覚の違いの問題なのか・・。
しょうがないので、オフィスで村人がご飯を食べ終わるのを待つことにしました。

事前に言ってほしいよ

オフィスで村人を待ってると、一緒に村に行く予定の上司から電話が。
このとき、上司と村に行く約束をしていた時間の10分前でした。

上司:「村にはバイクで行くから、オフィスにバイク乗ってきてね」

私:(えー!直前に言うなよ〜。バイク家に置いてきちゃったよ・・・)

文句を言っていてもしょうがないので、もう一度バイクを取りに家へ。

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バイクに乗るために、再度服を着替え。
バイクのコンディションをチェックして。

バイクでオフィスに向かいました。

こんな風に、直前の急な連絡はしょっちゅうあります。
前もって言ってくれたら準備できたものが、直前なので対応できない。

仕事を予想し事前に準備する、って意識があまりないのかもしれません。
(全てがゆっくりで、誰も怒らないので。)

ちょっとイライラしながら、オフィスに到着。

この日はラッキー。
再び着いたところで、タイミングよく②の村人がちょうどオフィスに来ました。

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他のオフィサーに協力してもらって、銀行口座開設を説明。
無事、②の仕事が終了!

そして、この時、またまたタイミングよく電気が復旧。
(半日以上、復旧しないこともよくあります)
無事、①書類印刷も完了!

全ては偶然。
計画性、なんて言葉は皆無。

むしろ自分が計画を持って行動していたら、損してイライラしちゃう。

多くのことは偶然が重なってうまくいきます。

あるべきものがない不便さ

無事2つのタスクが終わった後、
すっきりして③上司が来てバイクで一緒に村へ…

私:(①も②もうまくタスク完了したし、あとは③だけだ~!いろいろあったけど、全部できそうでよかったな)

上司:「よし村行こう!でも、その前にガソリンがないからガソリンスタンド寄らせてね」

一緒にバイクで村に向かう前に、上司はガソリンがないといい、一緒にガソリンスタンドへ。

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だけど、ガソリンスタンドになぜかガソリンがない
2つめのガソリンスタンドに行きましたが、そこにも何故かガソリンがない・・・

私:(ガソリンスタンドなのに、ガソリンがないってナンデ?)

私の任地は小さくてガソリンスタンドが2軒しかありません。
つまり、その時点でガソリンを入手する手段がない・・

上司:「ガソリンがないと村に行けないね・・。今日はあきらめよう。」

結局、燃料を補給できず。足がないので村に行く事は諦めざるを得ませんでした。

ということで、2時に村に行くために①と②の予定を焦って終わらせたわけですが、
なぜか、村行きは中止。全然予定になかったワークショップに参加する事になりましたとさ
(ワークショップの間、すこしイライラしてました・・笑)

こんな感じで、毎日働いています。

無駄にオフィスと家を往復したり。
無駄に着替えたり、荷物もってっちゃったり。
無駄にお昼を早く食べたり。
無駄に焦ったり。

むだむだむだが多い・・・

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