「実際の体験」をもとに、マラウイで働くストレスから作られたゲーム
実はこのゲーム、マラウイで働く友人が実体験を基に作ったもの。
例えば、ゲーム内で中国の企業やマラウイ人の同僚から届くメールは、実際に彼が受け取った文を加工したものです。
一例をご紹介。このメールの意味が分かりますか?
Let you know that the one whom soon shall come is derivered a Baby Boy and now am a Aman.
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答えはたぶんこう。
男の子がもうすぐ生まれるんですよ!名前はAmanにしました。
・・マラウイアン英語難しいですよね。
実際このメールを受け取ったとき、あなたはどう返信しますか?
子供が生まれる・・という報告メールを受けて、
子供が生まれた喜びを共有したいのか
「休みが欲しい!」と言っているのか
それとも「御祝い金がほしい!」と暗に伝えているのか。
マネージャとしてどう返信するかは、メールの意図も文化もわからないと、難しい問題ですよね。
こんな風に、時々マラウイ化された英語で、意味が分かりにくかったり
日本のビジネスメールと比べると、無礼で無遠慮だったり
他にも政府のオフィサーから、「払う必要のない」お金を請求されたり
海外から荷物を受け取るために、ワイロを要求されたり
イライラすることがたくさん。笑
そんなイライラの出来事がゲームには沢山盛り込まれています。
本人の体験をふんだんに取り込んだゲームなので、「実際に」マラウイで働くことを知ることができると思います。
元々は遊びで作ったゲームらしいんですがプレイさせてもらって面白かったので、頼んで一般公開させてもらえることになりました!
※元々は英語だったんですが、日本語バージョンも作らせてもらいました。
(本場の英語を味わってもらいたいので、一部は英語のまま残しています)
ゲームの舞台になった、電気を村に届ける太陽光発電カンパニーって?
ゲームの元になったのは、実際にコタコタ県に存在するコモジ クワレ(現地語で “村の光”)という会社。
2013年ノルウェー政府の援助の元、現地のYouth Organaizationと協力して会社が設立されました。
活動理念は【マラウイの農村に電気を届けること】
ノルウェー政府は会社のマネジメントポジションにボランティアを派遣し、 そのほかの従業員は現地のマラウイ人が担っています。
1番の特徴は、この団体はチャリティではなくビジネスを目的に活動していること。
活動の95%がビジネス関連で、チャリティで賄われているのは 5%の活動のみ。
現在はノルウェーの援助と管理下にありますが、 徐々に現地化し、いつかマラウイ人だけで運営できるようになることを目標としています。
援助の仕方がスマートなノルウェーらしい! 事業の柱は3つあります。