住友商事は100%子会社の欧州住友商事を通じて、アフリカ北東部に位置するモロッコにおいて最大の商業銀行であるアティジャリワハ銀行と、モロッコおよびその他アフリカ諸国における新規事業開拓を共同で検討していくことを目的にMOUを締結したと、2017年9月4日に発表しました。
モロッコ最大の商業銀行、アティジャリワハ銀行!
アフリカ北東部に位置するモロッコ王国は、アフリカでも特に投資環境の優れた国とされており、EUを含む50以上の地域・国々とFTAを締結しています。欧州・西アフリカ・北アフリカ・アメリカが十字型に交わる要衝に位置するゲートウェイとしても注目されており、自動車産業・航空産業を中心としたグローバル企業の製造・輸出拠点の誘致にも相次いで成功しています。
モロッコ最大の商業銀行であるアティジャリワハ銀行(AWB: Attijariwafa Bank)は、アフリカ域内のフランス語圏を中心に事業を展開しています。拠点数は25カ国3,972支店、連結総資産は42,525百万USドル(約5兆円)に及びます。また、モロッコ王立財閥集団(SNI: Societe Nationale d’Investissement)の中核銀行でもあります。
モロッコに注目!住友商事、体制強化へ!
住友商事グループは、1976年にカサブランカに拠点を設置しており、モロッコでのビジネスに取り組んできました。2016年5月には欧州住友商事内に事業部門横断の「北アフリカビジネス推進ワーキンググループ」を立ち上げました。
北アフリカにおける様々なビジネス機会の更なる可能性を深堀りする中で、モロッコの魅力に改めて注目し、2017年8月1日にカサブランカ事務所に専任駐在員を派遣するなど、モロッコでの体制を強化しています。
MOU締結で新規事業開拓を共同で実施!
住友商事は100%子会社である欧州住友商事を通じて、モロッコを中心に新規事業開拓を共同で検討していくことを目的に、アティジャリワハ銀行とMOUを締結しました。
住友商事グループは『社会とともに持続的に成⻑するための6つのマテリアリティ』と題して、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素を位置付けており、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成功を図っています。
本覚書締結は、特に「地域と産業の発展への貢献」に資するものです。これを契機に、モロッコ王立財閥集団やモロッコ内外における幅広いアティジャリワハ銀行のネットワークと、住友商事グループの各産業界における企業ネットワークを活用していき、自動車製造、インフラ、化学品製造、鉱業、農業などの分野を中心に、新規事業案件の開拓を検討していきます。
住友商事グループは、今後もモロッコやその他アフリカ諸国において、パートナー企業と提携を通じて、さらなる新規事業開拓を実現させ、伸長するアフリカ経済と産業の発展に貢献します。
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記事提供元:モロッコ最大の商業銀行・アティジャリワハ銀行とのMOU締結について(PR TIMES)
Photo credit: kumar303 via Visualhunt / CC BY-SA