創業1年で1500%成長し、社員40名まで急拡大したケニア発スタートアップ”AmoebaX”が、今世界中から注目されるケニアでグローバルビジネスを体感し、新規事業立案までできる「NAIROBI GRIT CAMP 2019」を開催します!ケニアでビジネスする上で必須のスキルであるグリッド(やり抜く力)とは何か、なぜ自らプログラムを企画するのか、AmoebaX創業者であり代表を務める河野さんにお聞きします。
アフリカでも急成長を続けるケニア!
アフリカは地球上の最後の開拓地「ラスト・フロンティア」とも呼ばれます。その中でも毎年100万人のペースで人口が増え続ける東アフリカの経済大国ケニアは、アフリカの中で最もアツい国の1つです。
最近ではFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏が訪れたことでも話題になりました。今や欧米のベンチャーキャピタルが巨額の投資をしているアフリカの中でも屈指の国です。
農業ビジネスで急成長中のAmoebaX社!
そんなケニアの中でも10年で市場規模が3倍に成長すると予想され、注目が集まっている分野が農産業です。ケニア・ナイロビ発のスタートアップであるAmoebaX Ltdは、このホットな農産業に参入し、創業1年で1500%成長を達成しました。
AmoebaX社は、「アフリカの農産業における課題を解決し、持続可能な事業として社会に貢献する。」を会社のミッションとして掲げ、「農家とストリートベンダーを繋ぎ、相互の利益を適正化したい」「消費者に安全で新鮮な青果を提供したい」を叶えるためのプラットフォーム”YasaFi”を提供しています。
現在、”YasaFi”ではケニアのストリートベンダー向けに赤玉ねぎの卸売り販売を行っています。自社で玉ねぎを買い付け、2018年5月現在で、毎日10トンの赤玉ねぎをストリートベンダー向けに販売しています。
大躍進の理由はまさにGRITだった!
AmoebaXの創業者である河野さんがケニアに初めて訪れたのは27歳の時。当初、アジアで起業しようと考えた河野さんでしたが、友人のとある一言で意識がアフリカに向かったそうです。結局、アフリカ全域のリサーチを通して、ケニアで起業することに決めました。
事業アイデアを探していた河野さんは、現地リサーチのため1週間ケニアを訪れ、農産業分野のポテンシャルの高さ、そしてケニアの中で1位2位の消費量を誇る「赤玉ねぎ」に目をつけました。そして、この滞在中に早速、実際に農家から赤玉ねぎを2トン分購入し、それをストリートベンダーに販売するトライアルを実施しました。
ケニアはGDPの25%が農業分野であり、その中で最も大きな課題の1つが流通です。ケニアでは、個人事業主がトラックで野菜を買い付け、ナイロビ市内の卸売りマーケットで売り切りで販売する構造になっています。このため中間マージンが高いので、売り手・買い手双方に課題があることが実際にトライアルをしたことで明らかになりました。
現地のマーケット調査から販売までをすべて自分自身で行ったからこそ、市場の規模感や課題をデータからだけでなく、体感として知ることに繋がりました。。河野さんは、「この経験を通して多くの課題を自分の目で見つけることができたので、この市場でサービスを展開する意味があると確信できた」と当時を振り返ります。
AmoebaX社は、創業時はたった正社員2名だった頃から急速に成長し、今や正社員30名と契約社員10名を抱える大所帯となりました。倉庫は1,500平米と広大で、玉ねぎの買い付け量は月間で約100tに達しています。
ただ決して、ここまでの道のりが平たんだった訳ではありません。サービス立ち上げから1年で約1,000以上の農家へ訪問し、取り扱う赤玉ねぎの品質には一切の妥協を許さず、買い付けチームの組織化と社員教育を徹底して行っています。それでも社員がお金を持ち逃げするなど、トラブルにも合ったと言います。
ケニアでビジネスする上で重要なのは、まさにGRIT(やり抜く力)です。
河野さんが目指すのは、10年後に営業利益約10億円です。今後は赤玉ネギ以外にも違う野菜への展開も検討フェーズに入っています。その他、自社農園での栽培や小売店舗を運営することで、生産から流通、販売までを一気通貫で担えるサプライチェーン構築も計画しているそうです。
プログラムのキーワードは “GRIT”!
そんな河野さん率いるAmoebaX社は、2019年3月に初のビジネスプログラム「NAIROBI GRIT CAMP 2019」を開催します。「情熱」と「粘り強さ」を合わせ持って物事に取り組むことを意味する「グリット」(やり抜く力)は、近年、アメリカの教育界で重要視されており、アフリカでビジネスする上で欠かせないスキルの1つです。
まさにアフリカで今後事業をやりたい、起業したいと思っている学生向けのプログラムで、AmoebaX社の事業内容や現地での働き方を見て、参加して、体験してもらい、アフリカでの新規事業の立案、実行までやってもらうプロジェクトです。
「NAIROBI GRIT CAMP 2019」を企画したきっかけは2つある、と河野さんは言います。1つは自身のTwitterなどを通してインターンを希望する人が多く、その機会・場所を作りたかったためです。ケニアや海外スタートアップでのインターンの経験を作りたく、このプラグラムの企画が発案されました。
そして2つ目は、AmoebaXでは今後さらなる新規事業の展開を予定していますが、その事業を一緒に考えられればと思ったからとのことです。河野さんは「どんな領域でも可能性はあるので、参加者の方々のアイデア・個性を活かした提案を頂き、共に考えていきたい!」とプログラムに懸ける想いを話してくれました。プログラムの詳細を知りたい方は、GRIT CAMP特設ページをぜひご覧ください。
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