僕が就活をやめて、タンザニアのザンジバル島で価値観を揺るがす事業を始めたワケ!

ザンジバル島に住むローカルな人々のリアルな生活と願い!

ザンジバル島には先ほど紹介したように多くの観光地やビーチが点在し賑わっています。しかし、観光地を少し離れるとそこには、電気やガスなどがない環境下で伝統的な文化を織りなす人々が暮らしています。

ぶっちゃけ、「本当に何もねぇこの村…」が最初にローカル村に訪れた際のリアルな感想でした(笑)。しかしその村では各家庭が閉鎖的に暮らすのではなく、一つの大きな家族として助け合って暮らしていると感じました。

例えば、「今日食べるものないんだよね〜」というご近所さんがいると「うちでご飯食べなよ〜」という会話が広がっていたり。ご近所さんとはいえ家族同然に家でくつろいだり遊んだりが当たり前だと気付きました。

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各家庭、仕事も様々で、雄大で豊かな土壌で農作業を行う人、サンゴ礁で育った新鮮な魚を漁業する人。しかし、決まって食事は必ず家族団欒を笑顔いっぱいで過ごし、満天の星空を見ながら食器を洗い1日を終え、また日が登ると仕事に出る。そんな日々を彼らは過ごしています。

そんな外国人が全く訪れないローカル村に始めて訪れた際、村の人々はとても暖かく接してくれました。汗だくで、ペットボトルをボールにして子供達とサッカーをし、炭だらけの中、伝統料理を一緒に作り、皆で食卓を囲んで、人生観や考え、疑問を会話で交換をしました。

私は胸の内にある決意を村の人々に話しました。「就活や将来への不安を抱えながらもアフリカでビジネスに挑戦する決意を決めたこと」、「幸せの意味を見出しに来たこと」を話すと、あるお母さんが「お金や権威などじゃなく、家族や親友、大切な人と過ごすことのできる今この瞬間を幸せだと考えてるし、ずっと大切にしていきたい。もちろん、あなたと出会えたこの機会もね」といってくれました。

何気ないその一言が僕の心に刺さると同時に、大事な人と一緒にいれる事や健康に毎日を過ごせる事など「当たり前になっていた幸せ」の大切さに気づかせてくれました。そしてこの村の人達と共に「ホームステイ・プログラム」を始めることに決めました。もちろん村の人々の答えは「YES!!」でした。

最初は「ホームステイ」という単語の意味や、この事業を通じて旅人の価値観を揺るがしたいという私の想いと「あなた達には揺さぶる力がある!」と村の人に説明することからでした。

ミーティングに3時間遅れて来たり、言語の違いから話を理解してくれなかったりと悩みの連続でした。信頼関係を少しずつ築き上げる日々の中、村の人々と私は、事業のターゲットである欧米人やアジア人のバックパッカーが望むサービスの水準を意識し始めました。

ステイ先であるホスト宅の安全性や清潔さ、どのようにすれば村の素晴らしさや人々の優しさを伝えられるか、交通手段や一日の流れなどを明白にしながら、時に皆で頭を抱え、時に小さな目標達成への喜びを感じ、準備を行ってきました。

会計・人材育成・広報・事業拡大を異国の地でビジネスノウハウゼロの人間たちで行うことは苦悩の連続でしたが、同時に学びの連続でした。グローバルな環境下で働くことの辛さと楽しさ、知識を得ることができ「ホームステイ・プログラム」としてカタチを作ることができました。

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衣食住が約束され、ものが溢れ豊かで治安も安心な国である日本。けれど、どこか冷たい人工的なリズムが流れる街の中での息苦しい生活。家族が「疲れて帰る場所」として住む、「隣人の顔もわからない!」というマンションでの閉鎖的な生活。

そんな環境から離れて、文化も場所も言語も全てが逆のアフリカに訪れ、広大な自然の中で水を汲んだり火をつけたりという作業やちょっとした喧嘩があっても、必ず夕飯の食卓を家族団欒で笑顔で囲む、超マイペースな生活リズムが流れる生活に溶け込む。

アフリカだからこそ気づく小さな幸せや喜びを、ホームステイを通じて発見できると考えています。

そして、滞在先を離れる時には皆さんの中に「一番大切にしていきたいもの」「将来やりたい事」「幸せの理想」など多くの新たな考え方が生まれていると考えています。ホームステイ・プログラムでの一番の価値はまさにこのような価値観の揺らぎや新たな発見が魅力だと考えています。そしてこのような体験を提供できればと願っています。

最後に

このアフリカで、ビジネスの知識ゼロからローカルの人々と共に事業を拡大する中で「日々の小さな幸せの大切さ」や「海外で働く辛さと楽しさ」などを始め、多くのスキルや知識を得ることができました。

そのおかげで、就活で迷い不安だった4ヶ月前と違い、より自信を持って将来のビジョンを見定めることができるようになりました。

今、何か不安や悩みを持ちながらもアクションを起こせずにいる方でこの記事を読んでいるのであれば、真逆の世界に訪れ、原点回帰の生活を送ってみませんか?

その不安や悩みの答えはここザンジバル島の温かい笑顔とおもてなしの中にあるのかもしれません!私が彼らと過ごす中で人生にとっての幸せの意味を見出せたように、様々な発見や驚きがあなたを待っています。

このような貴重な経験をこなすことができていることに感謝すると共に、更に旅人の皆さんに貴重な経験が提供できるよう、ザンジバル島でおまちしております!!

  • 現在、私がインターンを行なっている日本人オーナーゲストハウス「Ten to Ten Stone Town Zanzibar」の宿泊予約も可能です!
  • ホームステイに少しでも興味が出た方、ザンジバル島のあれこれ質問、予約等は、ホームページやTwitterからご連絡をお願いします!

以上!ザンジバル島のTen to Tenより平戸太郎でした!

読んでいただきありがとうございました!


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1コメント

  1. はじめまして!9年前にザンジバルを訪れ、以来毎年8月タンザニアを訪れ、今年で9回目でした。私はアルーシャのバンガタ村に日本のODAによって設立された さくら女子中学校を支援しています。その関係でタンザニアでのソーシャルビジネスに関心があります。教育の機会に恵まれない女子への支援と卒業後進学できない生徒の雇用・学校運営の資金確保など課題が山積しています。ぜひ今後とも交流していただけたらと願っています。

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