塩野義製薬は、アフリカの母子の健康を支援する「Mother to Mother SHIONOGI Project」の第2期事業として、東アフリカのケニア共和国キリフィ県において新たな支援事業を開始しました。本事業を通じて医療アクセスの改善に向けた取り組みを推進し、SDGsの達成に貢献していきます。
医療アクセスが限られているケニアの現状!
ケニア共和国を含むサブサハラ・アフリカ地域の母子の健康に関する環境は、今でもなお5歳未満児死亡率は出生1,000件中78件、妊産婦死亡率は出生10万人当たり533人に上り、SDGsにおいて掲げる目標(それぞれ25件以下、70人未満)との間にはまだ大きな隔たりがあります。
ケニアの沿岸部のカウンティーであるキリフィ県は、頻発する干ばつにより、ケニア国内でも貧困率が最も高い地域の一つなっています。保健施設や保健人材の不足、安全で清潔な水へのアクセスが限られており、妊産婦死亡率が高く、HIVやマラリアの高い感染率などの課題があります。
母子保健支援事業、第2期がスタート!
塩野義製薬は、2015年から母子の健康を応援する「Mother to Mother SHIONOGI Project」を開始しました。塩野義製薬、シオノギグループの社員からの寄附をもとに、国際NGO”ワールド・ビジョン”の協力により、ケニアの母子健康改善に向けた取り組みを行っています。
第1期事業は、ケニアのナロック県で2015年10月から2020年9月の間、実施されています。診療所の建設や、地域住民に保健医療教育を推進するなど様々な取り組みを行い、課題であった診療所来院者数や診療所での出産件数は着実に増加しており、目標としていた「母子保健活動を自立的かつ持続的に行えるコミュニティの実現」において成果が確認できつつあります。
第2期事業は2020年4月~2023年3月の間、キリフィ県ガンゼ準県のバンバ地域とジャリブニ地域で実施されます。第1期事業の経験を活かし、「医療施設の整備」、「住民への啓発」、「保健人材の能力強化」に加え、地域の診療所を統括する上位層の病院との連携を通じて、第一期事業より支援対象地域を拡大し、地域全体のコミュニティ保健システムの強化に取り組みます。
塩野義製薬は、「シオノギグローバルヘルスアクセスポリシー」を制定し、取り組むべき重要課題として「医療アクセスの向上」を推進しております。当社は、本事業を通じて医療アクセスの改善に向けた取り組みを推進し、SDGsの達成に貢献していきます。
- 記事提供元:ケニア共和国キリフィ県における新たな母子保健支援事業の開始 -医療アクセス改善に向けた「Mother to Mother SHIONOGI Project」第二期事業の開始について-|塩野義製薬 プレスリリース
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