こんにちは!現在、世界中で新型コロナウイルスが大流行していますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルスは、世界中に多大な影響を及ぼしており、アフリカ留学が中止になった方や、アフリカ旅行を中止された方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けてお家で留学できるとイベントとして開催されたのが、「Africa Quest大学」です。
南アフリカでサファリガイドとして活動!
Africa Quest大学第7回では、日本人女性で唯一、南アフリカ政府公認のサファリガイドとして活動されている太田ゆかさんを講師としてお越しいただきました!
イベントでは、前半は「サファリガイドについての基本的なお話」、「太田さんの仕事内容」について、後半は「サファリガイドの魅力と課題」、「サバンナが直面する問題」についてのお話を伺いました。
イベントレポ全編の今回は、イベントの前半のサファリガイドについてや、太田さんについてフォーカスしていきます!
アフリカに留学したい方やサファリガイドになりたい方だけでなく、アフリカについて知りたい方もぜひご覧ください!
サファリガイドになったきっかけは提出物の出し忘れ!?
太田さんは、小さい頃から動物が大好きで、当時よく見ていたドキュメンタリー番組で、燃えているユーカリの木からコアラを救出する放送を見たのをきっかけに、野生動物の保護に興味を持ちました。
しかし、環境保護がどのような仕事になるのか分からず、大学まで普通の学生生活を送っていました。
大学に入り、小さいころからの夢である環境保護に携わりたいという思いが消えず、ヒントを得るために大学2年生の時にボツワナのサバンナの環境保護プロジェクトに参加しました。
一瞬でサバンナに恋に落ちてしまいました。これまで見てきた自然とは規模の違う大自然に圧倒されて、絶対ここで働きたいと思いました。
帰国後は、もっと環境保護を学びたいと考え、アメリカに留学する予定でしたが、提出物を出し忘れたことで派遣留学の資格を破棄されてしまいます。
人生終わったなと思い、こんなことになってしまったから、いっそのことずっと心に残っていた南アフリカのサファリガイドの訓練学校に行ってしまおうと思いました!
サファリガイドの資格は誰でも取得できる!?
サファリガイドとは、お客様を自然の中に連れて行き、野生動物を見せることで、野生動物とお客様をつなぐお仕事です。そんな、大自然の中で動物と関われる夢のようなお仕事に憧れる方はたくさんいると思います。
しかし、サファリガイドは、日本ではあまり身近なお仕事ではないことから、サファリガイドになるためには、「厳しい試験をパスしないといけないではないか」、「サファリガイドは日本人ではなれないのではないか」と考えている人も多いのではないでしょうか。
実は、サファリガイドになるためには、大学や学部は問われません。FGASA(サファリガイド協会の定めるサファリガイド資格)の訓練を受けて、試験をパスすれば誰でもサファリガイドの資格を取得することができます。
私は、EcoTrainingという訓練学校の1年間コースに参加しました。このコースは、6か月の訓練を受けて試験に合格したら、次に6か月の実習に進むことができるシステムになっています。訓練ではFGASAの資格以外にも、ウォーキングサファリの資格や、ライフルの資格、トラッキングの資格など様々なことが網羅されています。
サファリガイドとして就活するときには、経験がないと雇ってもらえないので、実習では、実際にお客さんが来るサファリロッジに派遣されて、インターンとして働いて経験を積ませてもらいます。
このEco Trainingの参加条件は、18歳以上、国際運転免許の資格を持ち、日常会話レベルの英語ができることなので、「サファリガイドになりたい!」と考えている方は、太田さんのように思い切って参加してみてはいかがでしょうか。
この記事がサファリガイドになるきっかけになれば嬉しいです!
環境保護プログラムの専属サファリガイドのお仕事
太田さんは、環境保護プログラムの専属サファリガイドとして働いていることから、普通のサファリロッジのサファリガイドとは異なるお仕事をしています。
まず、太田さんがガイドをする対象は旅行客ではありません。
普通のサファリロッジのサファリガイドは、旅行客にガイドをしますが、私がガイドをするお客様は、環境保護を学びたいと思ってサファリに来ているボランティアの子たちです。
また、仕事内容も異なっており、太田さんが働いているAfrican Impactでは、①生態調査リサーチ、②コミュニティプロジェクトの2つのメインのプロジェクトを行っていることから、太田さんは、プロジェクトに関するお仕事を行っています。
生態調査プロジェクトでは、ボランティアの子たちをサファリカーに乗せてサバンナに出て行き、ライオンやゾウなどの動物を探して、見つけたら、GPSの位置ロケーションだったり、動物の性別や個体数、健康状態などのデータを収集してまとめたり、自動モーションセンサーのついている隠しカメラを使って珍しい動物の生態調査を行っています。
また、動物が残した足跡を利用して動物の種類や性別、どこに向かっていたのかなどの情報も集めています。最終的には、アフリカのより大きな環境保護団体に情報を提供して、環境保護のための研究に貢献しています。
コミュニティプロジェクトでは、地域の人たちの理解がなければ環境保護は成り立たないことから、地域の人にサファリ業界や動物保護の大切さを伝えるために、地域の公立学校に通う子供たちを対象に環境教育のイベントなどを行ったり、学校を卒業後にお金が稼げないことで密猟に手を染めなくてもすむように英語の教育のサポートを行ったりしています。
また、学校卒業後に仕事がない若者を対象に農業プロジェクトを行い、地域の若者が職や目標をもてるような活動もしています。
リアルタイムのオンラインサファリがスタート!
ここまで記事を読んで、「サファリガイドに興味が出てきた!」、「太田さんのお話をもっと聞いてみたい!」と思った方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか!?
そんな皆さんにとてもおすすめなのが、
『日本人女性唯一! 南アフリカ政府公認の日本人女性サファリガイド 太田ゆかさんによる ヴァーチャル サファリゲームドライブ』です!
このイベントはその名の通り、今回講師を務めてくださった太田さんとオンラインでサファリを回れるイベントです。
最近は、新型コロナウイルスの影響により、オンラインサファリのイベントが増えていますが、このイベントはこれまでのオンラインサファリと異なり、リアルタイムの映像を見れることから、現地でサファリを観光する時と同様の『何が起きるかわからないドキドキ感』が味わえるイベントになっています!
当日は、オンラインで太田さんの運転する車に乗り込み、南アフリカのクルーガー国立公園のサファリを2時間かけて回っていきます。リアルタイムでサファリを回っていくことから、どんな動物に会えるかは当日までのお楽しみ!もしかしたら、狩りや食事のシーンが見れるかもしれません!?
また、日本人女性で唯一の南アフリカ政府公認サファリガイドである太田さんが私たちにガイドをしてくださる機会は環境保護ボランティアに参加する以外はこのイベントしかありません!
野生動物が大好きな方、野生動物保護や環境保全に興味がある人、サファリに行ってみたい方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
【日時】2020年8月22日(土) 15:30~17:30
【場所】オンライン
【料金】4500円
【定員】なし
【事前申込み】https://yukaonsafari01.peatix.com/
ここまで読んでくださりありがとうございました!
次回の『【イベントレポ】Africa Quest大学第7回サファリ学~南アフリカのサファリガイドの日常~後編』でまたお会いしましょう!