コメの生産性向上を支援!JICA、リベリアで初の農業分野の技術協力プロジェクトを実施へ!

国際協力機構(JICA)は、2021年1月7日、リベリア共和国政府との間で、首都モンロビアにおいて、初の農業分野における技術協力プロジェクトである「小規模農家コメ生産向上プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

小規模農家のコメの生産性向上に向けて、現地に適した稲作技術の開発と普及のモデル作りに取り組むことで、SDGs(持続可能な開発目標)のゴール2「飢餓をゼロに」に貢献します。

初の女性大統領が誕生!リベリア共和国

リベリア共和国は、アフリカ西部に位置する共和制国家です。人口は482万人(2018年:世銀)、首都はモンロビア(Monrovia)です。

1989年以降断続的に内戦が続いており、戦乱により約27万人の死者,約79万人の難民・避難民が出たと言われています。2003年8月、政府と反政府勢力間で包括和平合意が署名されました。

2005年10月・11月には選挙が実施され、2006年1月にエレン・ジョンソン・サーリーフ女史がアフリカ初の民選女性大統領に就任しました。

サーリーフ大統領は、リベリアの平和の安定と、経済的・社会的発展の促進、さらに女性の地位の強化への貢献が認められ、2011年にノーベル平和賞を受賞しています。

また2014年からはエボラ出血熱の流行により,2016年2月28日までに計10,675名が感染し,4,809名が死亡するなど再び国家経済が疲弊する事態となり、経済面・社会面の復興が課題となっています。

年間コメ消費量は世界最大規模!

リベリアではコメが主食であり、一人当たりの年間コメ消費量は53キロと世界最大規模(日本の2倍以上)です(2016:FAO)

一方で、長年にわたり国内のコメ生産性が低く(1.3トン/ha)、コメ消費の6割を輸入に頼っています。

現政権の中期開発計画では、食料安全保障や雇用促進の観点から、コメ生産の振興が戦略的に重要な活動と位置付けられています。

コメの生産性向上を支援!

国際協力機構(JICA)は、リベリア共和国政府との間で、初の農業分野における技術協力プロジェクトである「小規模農家コメ生産向上プロジェクト」に関する討議議事録に署名しました。

本事業は、コメ生産量が国内で有数のボン州において、稲作技術の改善、改良稲作技術の普及、参加農家グループの活動強化、農業省のモニタリング・評価能力強化を行うことにより、コメの生産性向上を図るものです。

小規模農家のコメの生産性向上に向けて、現地に適した稲作技術の開発と普及のモデル作りに取り組むことで、現政権の方針やSDGsのゴール2「飢餓をゼロに」に貢献します。

また、リベリアは日本が主導する「アフリカ稲作振興のための共同体(CARD)」の対象国であり、本プロジェクトはCARDフェーズ2の目標であるサブサハラ・アフリカのコメ生産量倍増にも寄与します。


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