唐沢農機サービスと商船三井が運営するKiliMOLが日本製農機をアフリカのケニアに輸出するプロジェクト第二弾として、2021年9月10日より田植機を中心とした「田植え文化」を輸出を実施します。
これによりケニアでは初となる機械による田植えが実現します。
ケニア現地では9月30日までデモンストレーションを実施し、日本国内の記者向けにアフリカと日本でのリアルタイムの取材にも対応する予定です。
KiliMOL、日本製農機の輸出プロジェクト第2弾を実施！
唐沢農機サービスと商船三井が運営するKiliMOLでは、2021年6月より農機具メーカーの海外輸出の支援プロジェクトを開始しました。
KiliMOLは、商船三井が全額出資にて2021年5月に設立され、越境ECサイト「kilimol.net」を活用した農機具の販売・輸送事業を運営しています。
農機、農業技術、農業流通の仕組み導入により、アフリカの農業改革を支援し、食料事情の改善、農業振興に貢献することを目指しています。
当初は中古農機輸出プロジェクトとして始まった本プロジェクトですが、現地調査を経て、中古だけでなく新品農機のニーズがあることが明らかになったため、日本の農機メーカーを巻き込んだ日本の新品農機のアフリカ進出支援を開始しました。
第１弾の2021年3月のデモンストレーションでは、トラクターやコンバインなどの日本製農機の輸出を行いました。
今回の第２弾として、「田植技術と機械」を輸出し日本の「田植え文化」を輸出するプロジェクトに取り組みます。
機械だけでなく、「技術」も輸出！
KiliMOLが実施した過去の輸出実績調査の結果、ケニア国内に「田植機」が輸入された形跡が確認できませんでした。
また、2021年3月に行われたケニアでのデモンストレーションでのヒアリングにおいても、田植えに関してはすべて「手作業」であり機械化への要望が高いことがわかりました。
ケニアに限らずアフリカの人口は今後増加傾向であり、2050年までに21億人程度まで増える見込みであり、食料需給の観点から農業の機械化に対する強いニーズがあります。
日本の田植機の性能は高く、中古在庫も多く流通しているため、輸出することは難しくはないのですが、田植機を輸出しただけでは田植えはできない現状があります。
田植機を使った田植えには、「苗箱に育苗された稲苗」が必要であるためです。
機械化するためには“育苗技術”も一緒に輸出する必要があり、KiliMOLでは、9月の田植えデモンストレーションに先駆け、事前に苗箱や育苗に関する資材を輸出し、また現地スタッフへの育苗指導も実施しました。
田植えのデモンストレーションを実施！
KiliMOLが日本製農機をアフリカのケニアに輸出するプロジェクト第二弾として、2021年9月10日より田植機を中心とした「田植え文化」を輸出を実施します。
デモンストレーション期間中に、WEB会議等にて現地との取材にも対応する予定です。
日本とケニアの時差は約6時間であり、日本の午後であれば現地からの情報をリアルタイムでお届けすることが可能となっています。
- 期間：2021年09月10日〜2021年09月30日
- 実施場所：アフリカケニアのムエア（Mwea）地域、IRRIGATION AGRICULTURAL DEVELOPMENT(MIAD) CENTRE及びブラ（Bura）地域
- 実施内容：育苗指導、田植機によるケニア初の田植え、日本製トラクターの実演、日本製コンバインによる稲の収穫、日本製精米機及び石抜機による精米・石抜、他
- お問い合わせ先：0268-62-5262（担当：神林）
- 記事提供元：唐沢農機×商船三井×KiliMOL、 アフリカケニアで初となる「田植えの機械化」を実現｜Value Press
