日揮ホールディングスの海外EPC事業会社である日揮グローバルは、フランスのテクニップエナジー社とコンソーシアムを形成し、ナイジェリアにおいてUTM FLNG社が計画しているFLNGプラントに係る基本設計役務を受注しました。
資源と人口に恵まれるアフリカの大国、ナイジェリア!
アフリカ西南部に位置するナイジェリアは、人口2億1000万人を擁しアフリカ大陸で最大の人口を誇ります。
またGDPランキングでは世界第32位(IMF、2021年)となっており、アフリカ大陸内では最大となっています。
ナイジェリアは今後も増加が予想される豊富な人的資源と資源埋蔵量から、BRICsに次いで経済成長が期待されているNEXT11にも選出されています。
資源に極めて恵まれており、石油の産出量は世界14位となっています。
また、天然ガスの生産量も世界で上位に位置しています。
アフリカ大陸で積極的な資源開発を進める日揮!
世界80カ国以上で2万件以上のプロジェクト実績をもつ日揮グループは、アフリカ大陸でも積極的な資源開発を進めています。
アルジェリアではガス集積・分離プラントや原油回収・集積・処理設備、ガス処理プラント/CCS設備などを手がけています。
エジプトではLNGプラントを建設し、その他リビアやアンゴラ、モザンビーク等で様々な資源開発を手がけています。
ナイジェリアのプロジェクト概要!
本プロジェクトは、エクソンモービル社およびナイジェリア国営石油公社が所有するガス田(ヨホ鉱区)の天然ガスを原料として、ナイジェリアの民間会社UTM FLNG社が計画した、洋上でLNGを生産するプロジェクトです。
日揮グローバルは、昨年UTMオフショア社向けに遂行した概念設計役務に引き続き、このたび、テクニップエナジー社とのコンソーシアムにより年産120万トンのFLNGプラント(浮体式LNG生産施設)の基本設計役務を受注しました。
基本設計役務の遂行においては、日揮グローバルが主にトップサイド(LNG生産設備)の設計を担当し、テクニップエナジー社が船体ならびに係留システムの設計を担当します。
基本設計終了後、設計・調達・建設(EPC)が計画されており、実現すればナイジェリアでは初のFLNGプラントとなります。
現在、ナイジェリアのみならず、アフリカ諸国では多くの未開発の小規模海底油ガス田が存在しており、FLNGプラントを含む複数のプロジェクトが計画されています。
日揮グループは、現在FLNG分野ではマレーシアのペトロナス社向けFLNGプラントの基本設計役務、およびテクニップエナジー社と共同でモザンビークのコーラルFLNG社向けFLNGプラントの設計・調達・建設役務を遂行しています。
本プロジェクトを通じて、今後成長が見込まれるアフリカ地域におけるビジネスの拡大を目指していくと共に、同地域の更なる産業発展および生活基盤の向上に貢献していく、としています。