経済同友会、アフリカへのインパクト投資促進に向けてファンド運営会社を設立へ!

日本の企業経営者による経済団体である経済同友会は、アフリカの開発に寄与する日本企業からの投資促進に向け、2021年10月にインパクトファンド「アフリカ投資機構(仮称)」の設立を提言し、準備委員会を設置して検討してきました。

この度、趣旨に賛同する会員や会員所属企業の出資によって2023年1月にファンド運営会社「株式会社and Capital」が設立されることとなりました。

株式会社and Capitalは、経済同友会とは別法人として設立され、独立して運営される予定です。

アフリカへの投資が低迷する日本!

アフリカ諸国では、諸制度・インフラが未成熟なため、食糧、保健衛生、エネルギーなど多くの分野で社会的課題が山積しており、インパクト創出の余地を多く残しています。

こうした環境に着目し、コロナ禍の下でも、欧米を中心にアフリカ投資の拡大が続いてい

る一方、日本からの投資は低迷しています。

こうした中、アフリカの課題解決、持続可能な成長と日本の経済機会の拡大の同時実現を図り、日本のアフリカにおけるプレゼンスを向上させることを目的に、経済同友会では 2021年10 月にインパクトファンド「アフリカ投資機構(仮称)」の設立を提言しました。

“Do Tank”として自ら提言した構想を実現するため、2022 年 8 月に本会アフリカ PT(プロジェクト・チーム)の下に企業経営者による「アフリカ投資機構設立準備委員会」を設置し、インパクトファンドの具体像や投資戦略、運営会社設立に関わる基本事項について検討を進めてきました。

ファンド運営会社「株式会社 and Capital」の詳細

2023 年 1 月に設立されるファンド運営会社「株式会社 and Capital」の代表取締役社長には、経済同友会幹事でアフリカ PT 副委員長を務めるシブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役の渋澤健氏が就任します。

渋澤健氏は国内外との幅広いネットワークを持ち、長期投資やインパクト投資の分野に明るく、UNDP(国連開発計画)SDG Impact Steering Group 委員を務めた経験をお持ちです。

「株式会社 and Capital」は、2023 年春からの資金運用を目標に掲げ、2024 年春には100〜150 億円規模の資金運用を目指すとしています。

社会課題や環境への貢献と経済的リターンの両立を目指すインパクトファンド!

株式会社 and Capitalは、環境や社会課題に関するポジティブなインパクトの創出と経済的リターン達成の両立を意図した投資であるインパクト投資を行うファンドとして計画されています。

また、日本企業のアフリカ投資/事業展開の支援や、アフリカ事業に係る人材育成のプラットフォーム役を務めることにより、アフリカに特化したインパクト投資の推進を通じて、「with Japan」によるアフリカの社会課題解決を推進するエコシステムを創出、駆動することを目指しています。

経済同友会は、「株式会社 and Capital」との関係は独立したものとなる一方で、本会は引き続きアフリカの社会的課題解決に取り組むエコシステムの一員として、日・アフリカ関係の強化に資する活動を継続していく、としています。


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