WASSHA、タンザニアでヤマハのグループ会社とラストマイルデリバリーの実証実験を開始!

アフリカで事業を展開するWASSHA株式会社は、ウガンダでラストワンマイル宅配を起ち上げた株式会社CourieMate(ヤマハ発動機株式会社のグループ会社) との間で協業契約を締結し、タンザニアにおけるラストマイルデリバリー事業のPoC(概念実証)を開始しました。

WASSHAは、12億人を超えるアフリカ市場において一般消費者の購買起点である小売店(以下キオスク)を活用した事業開発に取り組んでいます。

今回の協業契約では、この拡大するキオスク・ネットワークを活用した新たな事業展開の第一歩となりました。

アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指すWASSHA!

WASSHAは、ビジネスを通じて社会課題を解決し、人々をエンパワーする「Power to the people」をミッションに掲げ、2013年の創業以来、アフリカで事業を展開しています。

アフリカ市場では、急速な人口増加を背景に世界各国のスタートアップが多数参入し、最先端のテクノロジーの活用と革新的なビジネスにより、従来の先進国の発展プロセスを飛び越えたリープフロッグ型の発展が起きており、急速な成長を続けています。

この成長著しいアフリカ市場において、同社は現地の購買行動の起点である小売店(キオスク)を活用したプラットフォーム事業に取り組んでいます。

アフリカ各地には、必ず日用品などを販売する「キオスク」と呼ばれる小型商店があります。そのキオスクをプラットフォームに、WASSHAの電力サービスを提供します。

「キオスク」という既にあった市場をうまく活用することで、土地や店舗立ち上げの必要性なく、さらに地域の住民に馴染みある店舗により、低コストと短時間でのWASSHAの電力サービスの提供を実現しています。

LEDランタンをタンザニアの未電化地域へ!

WASSHAが最初に開始した事業は、未電化地域向けの電力サービス事業(Energy as a Service事業)です。

東アフリカのタンザニア・ウガンダ・モザンビークにて、合計約5,100店舗(2022年5月末時点)のキオスクを介し、自社開発した太陽光充電式のLEDランタンを、所得の安定しない一般消費者にレンタルするサービスを提供しています。

レンタルに特化して開発されたLEDランタンは、電源スイッチがAndroidアプリによって制御されており、現地で普及する電子マネーの送金サービス「モバイルマネー」で利用料金をプリペイドした場合にのみ1日分だけ利用できる仕組みを構築しています。

このサービスは、2022年5月末時点で1日あたりのレンタル回数が10万回を超えており、現地のニーズを正確に捉えています。

また、キオスクの与信判断を自動化するアプリケーション、キオスクでの在庫管理を効率化するアプリケーション等を自社で開発、オペレーションで活用することにより、アフリカ未電化地域での効率的な事業運営が可能となりました。

2023年には、タンザニア、ウガンダ、モザンビークに加え、西アフリカへの進出も予定しています。

WASSHA、新たに物流領域へ展開!


WASSHAは現在拡大中のキオスク・ネットワークを活用できる事業の1つとして、CourieMateと共に新たに物流領域での事業展開を検討してきました。

CourieMateは、物流チェーンにおいて、消費者の手元まで物品を配送する「ラストマイルデリバリー事業」をウガンダで展開しているヤマハ発動機株式会社のグループ会社です。

インターネット環境の発展によりEC業界が飛躍的に発展を続けるアフリカですが、交通インフラに関しては整備段階で、ラストマイル(最後の配送区間)での配送には多くの課題があります。

そのような中、ITシステムを活用した荷物と代金の交換によって、これまでアフリカで多発していた配送時のトラブルを解決する画期的な事業がCourieMateの行うラストマイルデリバリー事業です。

今回の協業契約は、WASSHAがタンザニア全土に持つキオスク・ネットワークやモバイルマネーを活用した決済の仕組みと、CourieMateがウガンダで蓄積したラストマイルデリバリーの運営ノウハウ・経験を活かし、タンザニアを広くカバーするラストマイルデリバリー事業の早期立ち上げを目指すものです。

この協業を通じて、WASSHAはタンザニアにおける物流サービスの発展、モノのアクセス改善による地域経済の活性化、および事業拡大に伴う雇用機会の創出を目指すとしています。


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