野菜栽培を通して住民間の交流を図る!紛争続く南スーダンで始まる新たな取り組みとは!?

日本紛争予防センター(JCCP)は、国内避難民と地元住民が日常的に紛争が発生している南スーダン共和国首都ジュバ市郊外にて、共に野菜栽培で汗を流して、対立する住民間の交流をはかる新規事業「サイエンス・クラブ」をスタートさせます。

野菜栽培で争いを減らすJCCPの新たな取り組みとは!?

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2013年のクーデター以降混乱の続く南スーダン。戦闘の激しい北部から逃れてきた国内避難民と、ジュバ市にもとから住んでいる受入側住民との間で日常的に紛争が発生している状況の解決を目指し、ジュバ市近郊にあるグンボ地区において、相互交流を促進する仕組みとして、子どもを中心に両者が協働で野菜栽培を行う「サイエンス・クラブ」が設立されました。

サイエンス・クラブは、グンボ地区にある小学校を中心に、国内避難民と受入側住民のそれぞれから子ども40人と保護者等40人の合計80人のメンバーで組織されます。日本紛争予防センターは、クラブに対して農地の整備や農具の配布などを行います。子どもたちと保護者がお互いに協力しながら野菜栽培に取り組むことで、国内避難民と受入側住民の交流の場を増やし、お互いが自然に対話できる機会を提供していきます。

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また同時に、参加メンバーに向けて、日本紛争予防センター(JCCP)が専門とする「紛争管理」の研修も実施します。これは研修を通して、共同作業において偏見や誤解から生じる日常のトラブルを平和的に解決できるよう導くためです。サイエンス・クラブが「交流の場」としてだけでなく、「紛争予防の実践の場」ともなり、両者の関係を確実に改善することを目指しています。

内戦で混乱が続く南スーダン共和国の現状とは。

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2011年7月9日にスーダンから独立した、世界で最も新しいアフリカ54番目の国が”南スーダン”です。2013年12月にキール大統領と、彼が解雇したリーク副大統領との対立が激化したことで、内戦状態となりました。2014年1月に停戦合意がなされたものの、幾度もの違反行為によって現在も内戦が継続しています。

2015年8月には国際社会の仲介により関係当事者が共に和平合意に署名しましたが、その後も国内経済は回復せず、さらに食糧価格の高騰やエルニーニョ現象の影響で農作物が十分に収穫されず、食糧危機が深刻化しています。

国内避難民と受入側住民の両者がお互いを正しく理解し、緊張関係が緩和することで、南スーダンの人々が団結して平和への確かな一歩となるかも知れません。


引用/写真元:PR TIMES

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