双日株式会社は、ケニアの消費財製造大手Kapa Oil Refineries Limitedと共同で、ケニアを含む東アフリカ地域をターゲットにした即席麺の製造販売事業を展開する合弁会社Kapa Foods Innovations Limitedを設立しました。
また最初の商品として2023年6月に、東アフリカ地域で最も人気が高いチキン味の即席麺をケニアで発売しました。
東アフリカで成長する即席麺市場!
東アフリカ地域は、2022年の実質GDP成長率が4.4%で、2023年も5.1%と見込まれるなど、アフリカの中でも特に高い経済成長を続けており、今後もさらなる市場拡大が期待されます。
即席麺の市場においても、所得水準の向上やライフスタイルの変化などを背景に毎年、平均で20%から30%の成長が続いており、2022年の市場規模は3700万ドルとなり、今後も成長が見込まれています。
ケニアで即席麺の製造販売事業を立ち上げ!
双日は、東アフリカに位置するケニア共和国の消費財製造大手Kapa Oil Refineries Limitedと共同で、ケニアを含む東アフリカ地域をターゲットにした即席麺の製造販売事業を展開する合弁会社Kapa Foods Innovations Limitedを設立しました。
本事業では、世界各国の市場に合わせた商品開発に強みを持ち、タイで即席麺の製造販売最大手のThai President Foods Public Company Limitedが技術パートナーとなり、製造技術や品質管理の指導を受けながら、新たな商品を共同開発しています。
また、Kapa Oil Refineries社が東アフリカ地域に築いた販路と、双日がベトナムを中心とするグローバル市場で培った製造から販売まで一気通貫でバリューチェーンを構築してきた経験を活かし、2026年をめどに東アフリカ地域の即席麺の市場でシェア20%を獲得することを目指します。
ケニアの消費者の好みに合わせて商品開発!
合弁会社Kapa Foods Innovations社は、最初の商品として2023年6月に、東アフリカ地域で最も人気が高いチキン味の即席麺「nala」をケニアで発売しました。
スワヒリ語で「ギフト、贈り物」を意味する「nala」は、事前の市場調査に基づいて現地の消費者の好みに合わせて商品開発されました。
ケニアでは、即席麺の食べ方として、スープの汁気を切ってから食べる場合も多いため、スープがなくても美味しく食べられるよう深みのある味付けとし、標高が高くお湯が沸騰する温度が低い地域でも、コシのある食感を実現しています。
将来的には、経済成長に伴って食生活を含めたライフスタイルの多様化が見込まれる東アフリカ地域およびアフリカ全域において、即席麺だけでなく新たな食品製造事業や流通事業、小売事業に参入することでバリューチェーンを構築し、現地の食品・消費財産業の発展と消費者のより豊かな生活に貢献することを目指しています。
- 記事提供元:双日、ケニアで即席麺の製造販売事業に参入~東アフリカの即席麺市場でシェア20%を目指す~|双日ニュースリリース