ケニアを満喫するための歩き方ガイド〜ナイロビの治安情報と安全対策の方法〜

ケニアの首都ナイロビでコミュニティハウスJENGAを運営していると、よく利用者の方からナイロビの治安情報を聞かれることがあります。

ケニア歴12年、ナイロビを隅々まで歩き回っている僕がオススメするナイロビの安全な歩き方〜2024年版〜をご紹介します。

しっかりと安全対策を講じれば、ケニアは決して危険な場所ではありません。ぜひ安全管理をしっかりして、ナイロビ滞在を満喫してください!

ナイロビ広域危険度MAP

ケニアの首都ナイロビとネット検索すると、よく「危険」とか「犯罪が多い」などの記事を目にするかと思います。

もちろんナイロビは治安レベルで言うと決して低くはないのですが、治安はエリアごとに大きく異なります。ナイロビを安全に楽しむためには、まず安全なエリアと避けるべきエリアを知ることが重要です。

  • 安全エリア(青線で囲った場所):
    • キリマニ、ウエストランド、ギギリ、カレン、ラビントンなどは、比較的治安が良いエリアとして知られています。外国人や現地のアッパー層が普段利用するショッピングモールやレストランもこのエリアに多く存在しています。ホテルを検討されている方はこのエリアを選ばれるのがオススメです。

  • 危険エリア(赤線で囲った場所):
    • CBD(タウン)やタウン郊外(ダウンタウン)、スラムエリアは、治安が不安定であり、ケニア人や現地を良く知っている人なしで出歩くのは大変危険です。スリや強盗が発生しやすいはもちろんのこと、銃を使った強盗なども発生する傾向にあります。低価格の宿泊施設が多いので旅行者はよくこのエリアを利用されますが、安全性には疑問があるため十分な注意が必要です。

CBD(タウン)危険度MAP

CBD(タウン)と呼ばれるエリアはナイロビ市内を見渡せる国際会議場(KICC)があったり、ヒルトンマーケットやマサイマーケットなどのお土産屋があったり、ソマリ料理などちょっとレアな食事を食べたりすることができます。

しかし、このエリアはホテルを利用する外国人はいれど、街中は少なく、基本的には現地のケニア人が多く利用するエリアになります。

ですので外国人は非常に目立つ存在ですので、スリには十分注意が必要です。スマホを出したり、音楽聴いたりなどは避けた方が良いですし、一眼レフなんかをぶら下げてはいけません。

CBDの中には特に危険なエリアがあり、赤線で囲った場所は一人では絶対に入らないでください。

右側の赤枠はダウンタウンに近く、少し危険です。またデモなどが発生するケースもあります。格安ゲストハウスは結構この赤枠内にあることが多いです。ゲストハウスは探す際は治安に考慮してください。

また左側の赤枠の公園も立ち入りをお勧めできません。以前に比べては大丈夫みたいですが(実際に欧米人とかはいる)、公園は別に珍しいものでもないので避けるのが無難です。

ナイロビ市内のオススメ移動方法!

まず市内を走るマタツ(乗合バス)やバスの利用はオススメしません。ナイロビ広域に路線が張り巡らされており、非常に安く利用はできるのですが、外国人が利用するとスリの格好の餌食になります。

ナイロビ市内を移動する時はかなりライドシェアアプリを利用してください。オススメのライドシェアアプリはUberとBoltになります。

この2つは必ず事前にスマホにインストールしておきましょう。

Uberの初乗りは220KES(約250円)で、辺ぴな場所でない限り数分で到着します。またクレジットカードの利用も可能です。

Boltの方が少し価格が安いので、2つインストールしておくと無難で良いです。

その他、ナイロビ滞在でオススメアプリもありますので、事前にインストールしておいた方が良いかと思います!この辺りは別途記事を書こうかと思います。

ナイロビは歩いてもいいのか?

どんなに近い距離でもナイロビ市内を徒歩で移動することはオススメしません。

徒歩で移動したい方は必ずケニア人や現地に慣れた方と移動することをオススメします。

ましては夜間の徒歩移動は危険すぎるので避けるべきです。

過去には青色の比較的安全エリアで夕方ごろにランニングをしていた外国人が銃で撃たれて亡くなるという事件も発生しています。

上記の通り、ナイロビ市内ではUberやBoltはすぐに捕まるので数百円をケチらず、安全はお金で買えるということを意識してください。

実際に起こった事例と対策方法!

1)軽犯罪・傷害事件

  • 事例:人込みで財布や携帯電話を盗られたり、レストランやカフェで食事中に隣の席に置いていたバッグを盗られる事件が多発。また、トイレに行っている間に席に置いてあったノートPCが無くなっている事件等も発生。
  • 対策:基本的には貴重品は肌身離さず携帯すること。また、少しの時間であっても席に放置しないこと。

2)警官による脅迫

  • 事例:街中を移動中にパスポートの不携帯を理由に罰金を要求されたり、観光ビザに難癖をつけられて金銭を要求される事件等が発生。
  • 対策:警官=正しい人という解釈を改め、警官自身が不正や賄賂に関与する場合が珍しくないことを認知しておくこと。悪質な場合は大使館所属の安全管理担当官へ連絡すること。

3)写真撮影

  • 事例:空港で写真を撮影していた時、警備員に連行され罰金を要求された事例や、ショッピングモールで記念写真を撮影していた時、警官が銃を突きつけてきて金銭を要求する事例が発生。
  • 対策:テロ対策等で準軍備施設(空港、港等)やショッピングモールあるいはホテルでの撮影が禁止されている場所も多いことを事前に把握しておくこと。万が一警備員や警官に絡まれた場合は、その場で写真データを消し、以後写真撮影をしないことを伝える方法が有効な場合もある。

常に情報収集を怠らないこと!

ここまでナイロビの治安について解説してきましたが、ナイロビの治安は常に流動的です。

最近ではGen Zによるデモが発生し、毎週火曜と木曜はケニア人含めリモートワークに切り替えるなど安全対策が取られていました。

ケニアの安全情報は在ケニア日本大使館も定期的に情報を発信しています。旅レジやXアカウントの登録をしておき、常にナイロビの最新の情報を得られる体制を作っておきましょう。

また現地の日本人などが情報を収集するのもオススメです。僕が運営するJENGA HOUSEでは治安情報を常に利用者に共有しており、デモの日程などを掲示板に掲示するなど、安全情報の共有に力を入れています。

情報収集方法

ナイロビを安全に楽しむための心得3選!

ここまでの解説をざっとまとめると以下の3点になります。少なくともこの3点は意識的に持っておくようにしましょう。

1)安全はカネで買う!

治安の不安があるナイロビで、金銭的な対策や費用をかけて自分の安全を確保することをオススメします。

具体的には移動はUber、Boltなどのライドシェアアプリを使う、ナイロビ市内を歩いて散策する時は必ずガイドを付ける、安すぎるホテルには泊まらないなどです。

2)最新情報は常に入手!

渡航前および滞在中は、外務省や在ケニア日本大使館から発信される最新の治安情報や注意喚起を定期的に確認しましょう。

現地のニュースにしっかり目を配り、計画を柔軟に調整することが重要です。

3)無抵抗を貫く!

万が一、強盗や脅迫に遭遇した場合は、抵抗せずに相手の要求に従うことが最善です。

抵抗すると状況が悪化し、身体的な危害を受けるリスクが高まります。安全を最優先に考え、冷静に対応しましょう。

最後に〜やっぱり良いとこ、ナイロビ!〜

ここまで治安に関する話をしてきましたが、適切な情報を取得し、しっかりと安全対策を講じれば、ケニアは決して危険な場所ではありません。

むしろ、壮大な自然、豊かな文化、温かい人々が待つ、非常に魅力的な国です。サファリでの野生動物との出会いや、伝統的な料理、活気ある市場での買い物など、ケニアならではの体験がたくさんあります。

しっかりと準備をして、ケニアの素晴らしさを存分に楽しんでください。

僕自身は、ナイロビでケニアで挑戦する日本人の拠点となるコミュニティハウス『JENGA』を運営しています。宿泊、コワーキング、ミートアップなど日本人がケニアで安全して挑戦できる環境を整えております。ぜひナイロビにお越しの際には遊びに来ていただければ嬉しいです。

他にも、僕はAXCEL AFRICAとしては日系企業のケニアでの事業開発をサポートしています。ケニア出張の際に治安情報などの取得でご苦労されている方はぜひお気軽にお問い合わせください!

こちらの記事もオススメ!


(※パートナー外部サイトに飛びます)


アクセルアフリカについて

『日本とアフリカ諸国を繋ぎ、社会課題解決型ビジネスを共創することで、アフリカの持続的成長に貢献する』をビジョンに日本企業のアフリカへのビジネス進出や現地での事業開発をサポートする日系コンサルティング会社です。ケニアに現地事務所及びコミュニティハウスを持ち、アフリカの主要国をカバーしています。アフリカでの事業展開についてお悩みの方はぜひお気軽にご連絡ください。

アクセルアフリカ提供記事

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください