エチオピアで活動する嶋津怜奈氏は、栄養不足に苦しむ子供たちの現状を変えるため、クラウドファンディングを活用して地域の食品企業や栄養カウンセリング企業と連携したプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトでは、学校と連携して栄養教育プログラムを提供し、持続可能な形でエチオピアの子供たちに健康的な生活をサポートします。
栄養失調がもたらすエチオピアの子供たちへの影響
エチオピアでは、5人に2人の子供が栄養失調に陥っている深刻な状況にあります。特に、アディスアベバ周辺の低所得地域では、十分な栄養を摂ることができない子供たちが多く、成長や健康に影響を与えています。
この問題に対して、嶋津氏が提案する「エチオピアの未来を紡ぐ栄養プロジェクト」は、地元の公立小学校に通う子供たちを対象に栄養補強食と栄養教育を提供するものです。
具体的には、150〜600名の子供たちに向け、栄養価の高いビスケットを配布し、食事に必要な栄養素を補完します。このビスケットは、ただ食事を補うだけでなく、子供たちにおやつとしての楽しみを与えるものであり、彼らの笑顔と健康を同時に育む取り組みです。
食品企業と栄養カウンセラーの力を借りた栄養教育
本プロジェクトでは、エチオピアの栄養不足の課題に対処するため、地元の食品企業と栄養カウンセリング企業が力を合わせます。
BeNu Foodsは栄養価の高いビスケットを製造し、子供たちに提供します。ビスケットは2〜3か月分が配布され、学校での食事に追加される形で支給されます。
また、LeHem Nutrition Counselingが栄養教育プログラムを展開し、子供たちが栄養と健康の重要性を楽しく学べるようサポートします。栄養の知識が乏しい環境で育つ子供たちにとって、こうしたプログラムは将来にわたる健康的な習慣を築く重要な役割を果たします。
栄養だけでなく衛生面にも着目し、特別授業の中で手洗いの重要性や清潔な生活習慣についても教えることで、子供たちの健康全般に貢献します。教育は、実際に栄養カウンセリング企業が過去に行った講義の実績をもとに実施されるため、信頼性も高く効果的です。
地域経済を巻き込んだ持続的な成長モデル
このプロジェクトの大きな特徴の一つは、単なる支援ではなく、地域の経済成長に貢献する持続可能なビジネスモデルを構築している点です。地元の食品企業やスタートアップ企業と連携することで、地域のビジネス活性化を図りながら、栄養改善を行います。
例えば、栄養補強食を提供するBeNu Foodsと協力することで、彼らのビジネスもサポートし、安定した企業経営を促進します。
さらに、教育プログラムを提供する栄養カウンセラーは、定期的なワークショップを通じて子供たちや家族に長期的な栄養サポートを提供します。これにより、地域の自立性を高め、外部からの一時的な援助に頼ることなく、現地のリソースを活用して持続可能な解決策を実現します。
栄養支援に加えて、サッカーボールなどの遊具の提供も行い、子供たちの運動習慣を促進することで、心身ともに健康な成長をサポートします。
クラウドファンディングでエチオピアの未来を応援
プロジェクトの資金調達はクラウドファンディングを通じて行われ、目標額は80万円です。
集まった資金は、栄養教育や食品提供の準備費用に使われるほか、サッカーボールなどの遊具の贈呈、地元食品企業への製造支援金としても使用されます。
支援者には様々なリターンが用意されており、支援額に応じて、感謝メッセージや現地の写真、支援者の名前を食品工場に刻むオプション、さらにエチオピアのキーホルダーや伝統スカーフなどが贈られます。また、エチオピアシープスキン製品のブックカバーや財布といった貴重なリターンも限定で提供されています。
このプロジェクトを通じて、エチオピアの子供たちの健康改善に直接的に貢献できるだけでなく、地域全体の持続可能な発展を後押しすることができます。あなたの一歩が、エチオピアの未来を大きく変える力になるでしょう。
クラウドファンディング情報
- プロジェクトページ:エチオピアの子供たちに健康な毎日を
- 目標金額:800,000円