穴吹学園、アフリカからの留学生のインターシップを受け入れ!専門学校の設備を見学実習!

2024年9月、学校法人穴吹学園は、JICAのABEイニシアチブの一環として、アフリカ出身の留学生を迎え、日本の専門学校と短期大学での2日間の実習プログラムを提供しました。

留学生たちは自動車整備やリハビリ、美容、デザインなど多岐にわたる分野で、日本の技術教育を体験し、アフリカとの社会的な共通課題を考える貴重な機会となりました。

日本の専門教育を体験したアフリカ留学生たち

学校法人穴吹学園は、国際協力機構(JICA)の「ABEイニシアチブ」プログラムを通じて、ナイジェリア、ケニア、ガーナからの5名の留学生を受け入れました。

このインターンシッププログラムは、2024年8月29日と30日の2日間、穴吹学園が運営する専門学校および専門職短期大学で実施され、留学生たちは日本の高度な専門技術教育を体験しました。

参加者の出身国はナイジェリアが3名、ケニアとガーナが各1名です。初日は、穴吹リハビリテーションカレッジ、穴吹工科カレッジ、穴吹ビューティカレッジなど、計5校の専門学校を訪問し、それぞれの分野における実習や講義に参加しました。

リハビリテーション分野では、自身の手首のエコー画像を使って神経や筋肉の動きを確認する実習が行われました。作業療法の一環としては、麻痺や障害を持つ人々の手や指の動きを学ぶため、折り紙を使った実践的な訓練が行われました。

また、自動車整備の実習では、タイヤの脱着やエンジンの分解を通じて、日本の自動車整備の技術と安全基準を体感しました。日本での整備士制度や高度な整備技術が事故防止に寄与している点も強調され、留学生たちはその制度の有用性を学びました。

日本文化と専門技術の融合を実感

留学生たちは、技術教育だけでなく、日本文化にも触れる貴重な機会を得ました。特に、穴吹ビューティカレッジでは、美容やメイク、着物の着付けなどの体験を通じて、日本の伝統文化と最新の美容技術を学ぶことができました。

留学生たちは、各自が選んだ色や柄の着物を着せてもらい、互いに写真を撮り合いながら、日本の文化的な美意識に触れました。この経験は、日本文化に興味を持つ留学生にとって特に印象深いものであり、なぜ彼らが日本を留学先として選んだのかという理由を再確認する機会にもなりました。

さらに、アニメ制作やデザイン分野についても関心が寄せられました。特にケニア出身の留学生は幼少期から日本のアニメに親しんでおり、その制作過程や技術に興味を持っていました。

デザイン学校では、ゲームやイラスト、動画制作などの多様なコースが提供されており、留学生たちは日本の専門学校が提供する幅広い学習機会に驚きを感じました。彼らはまた、アフリカ諸国における技術教育の必要性と、日本の技術がどのようにしてアフリカの社会に役立つかを考察しました。

日本とアフリカが直面する課題と相互理解

日本とアフリカの留学生たちは、技術教育だけでなく、互いの国が抱える社会的課題にも関心を持ちました。

例えば、日本では少子高齢化が進行し、合計特殊出生率が1.2人にまで低下していますが、アフリカでは人口増加が課題となっており、ナイジェリアでは人口2億人を超え、今後も増加が見込まれています。このような人口動態の違いは、双方にとって重要な学びの機会となり、異なる社会環境の中でどのように課題を解決していくかを考えるきっかけになりました。

また、介護や福祉の分野では、日本の高齢社会に対応する技術や福祉制度がアフリカにとっても将来必要になるかもしれないという視点が共有されました。

留学生たちは、日本で学んだ技術を自国に持ち帰り、将来のビジネスに活かす計画を立てています。日本の専門学校でのインターンシップを通じて、彼らは技術教育と社会課題の解決に対する深い理解を得たに違いありません。


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