2025年3月、UNIDO東京事務所は、東京大学の学生10名を対象にケニアで現地研修を実施しました。
本研修は、第9回アフリ開発会議(TICAD 9)に向けた「UNIDO × U Tokyo Africa Youth Entrepreneurship Programme(AYSEP)」の一環であり、日本の若者にアフリカのビジネス機会や社会課題を体験させ、ニーズに基づくビジネスプラン作成を支援することを目的としています。
今後も研修成果をもとにプランをブラッシュアップし、TICAD 9のイベントでのビジネスプランの発表を目指します。
ケニア現地研修を通じたビジネス機会と社会課題の体験
UNIDO東京事務所は、連携協定を締結している東京大学と協力し、AYSEPを推進しています。本プログラムは、日本の若者にアフリカのビジネス機会や社会課題を実際に体験する機会を提供し、彼らがニーズ発のビジネスアイデアをビジネスプランにまとめ、最終的にはTICAD 9のイベントで発表することを目指しています。
今回、学部生から博士課程の学生まで10名が選抜され、2025年3月16日から一週間、ケニアでの現地研修に参加しました。
現地では、ケニアに拠点を持つコンサルティング会社であるアクセルアフリカがサポートし、各学生の関心分野に沿った企業訪問やフィールド視察が実施されました。
学生たちは、ビジネス機会や社会課題を肌で感じ、現地企業のインタビューやユーザーへの聞き取り調査を通じて、アフリカ市場に対する理解を深めました。
現地学生との交流で広がる視野とネットワーク
研修期間中、ジョモ・ケニヤッタ農工大学のインキュベーションセンターにて、学生たちは各自のビジネスプランを現地のケニア人学生たちに向けて発表しました。
プレゼンテーション後には、同世代ならではの活発な意見交換が行われ、互いの視点や課題意識を共有する貴重な機会となりました。
この交流を通じ、学生たちは新たな気づきを得るとともに、国境を越えたネットワークの構築にもつなげることができました。
TICAD 9での発表に向け、さらにブラッシュアップ
現地研修を終えた学生たちは、得られた知見やフィードバックを活かし、引き続きビジネスプランの完成度を高めていきます。
2025年8月20日(水)から22日(金)まで横浜で開催されるTICAD 9では、アフリカ各国から来日する若者や、日本在住のアフリカ出身留学生たちと交流を深めながら、日本発のアフリカ社会課題解決型ビジネスの共創に挑みます。
本プログラムは、若者たちにとってアフリカのリアルな市場と社会に触れる貴重な機会となり、今後のキャリアや国際的な起業活動への大きな一歩となるだけでなく、日本発のアフリカ社会課題解決型ビジネスの共創の可能性の追求を追求していきます。
- 記事提供元:ケニアで現地研修を実施/TICAD 9に向けた日本の若者によるアフリカ・スタートアップ起業支援|UNIDO 東京事務所