2055年の理想の未来を共に考える国際会議、アフリカと日本の若者100人が集う「Youth TICAD」が開催!

アフリカと日本の若者100人が横浜に集い、史上初となる「Youth TICAD 2025」が2025年8月に開催されます。本イベントは、30年以上の歴史を持つアフリカ開発会議(TICAD)において、若者が主役となる初の試みです。

アフリカの人口構成や若年失業、日本の少子高齢化といった共通課題に向き合いながら、次世代による共創と提言、そして行動を重視するこのプロジェクトは、TICADの新たな未来を形作る重要なステップとして注目されています。

若者主体で描く2055年の未来

「Youth TICAD 2025」は、アフリカと日本の若者が一堂に会し、「2055年の理想の未来」を共に考える国際会議です。

本イベントは2025年8月18日から20日まで、神奈川県横浜市のJICA横浜およびパシフィコ横浜を中心に開催されます。

主催は一般社団法人アフリカ・アジア・ユース・ネスト(AAYN)および在日アフリカ人ネットワーク(ADNJ)、共催にはUNDP、JICA、UNVが名を連ね、TICAD9の公式パートナー事業として位置づけられています。

3日間にわたるプログラムでは、課題や理想の未来を共有する「プロジェクト共創ワークショップ」、横浜市内での「フィールドワーク」、さらにアイデアを実践へと昇華する「非公式ピッチコンテスト」などが実施されます。

最終日にはTICAD9公式テーマ別イベント「Youth Drive」として、Youth TICADの成果発表が行われるほか、音楽と踊りを通じた文化交流イベント「Cultural Evening」も予定されており、若者同士の相互理解と絆を深める重要な機会となります。

共創の価値をアフリカ・日本の若者が体現

Youth TICAD 2025は、2024年2月に始まった「TICAD9ユース政策提言プロジェクト」の延長線上にあります。

このプロジェクトは、アフリカ・アジア・ユース・ネストとアフリカディアスポラネットワーク・ジャパンが主導し、UNDP、JICA、UNVが伴走支援してきたもので、若者が政策決定の場に声を届け、実践へとつなげることを目的としています。

本イベントでは、若者たちが共同で策定してきた提言文書『Youth Agenda 2055 : The Future We Want』をTICAD共催機関に提出し、それをもとにした行動宣言を発表します。

若者の声を政策と結びつけることで、アフリカにおける若年層の失業、日本の若者の社会的負担といった複雑な課題を越えて、互いの強みを活かした未来構築の道筋を描く狙いがあります。

アフリカは2050年までに人口の7割が30歳未満になると予測される一方、日本は急速な少子高齢化に直面しています。両地域が抱える構造的課題は補完関係にあり、共創を通じたイノベーションが今後の鍵となります。Youth TICADはその具体的な一歩として、両者が対等な立場で共に未来を築く「共創モデル」を提示します。

TICADに若者の視点を、未来に共創の価値を

Youth TICAD 2025は、アフリカ開発会議(TICAD)の歴史の中で初となる若者主体のサミットです。TICADは1993年に日本政府の主導で創設され、以来30年以上にわたりアフリカと日本の多国間協力の基盤となってきました。

本イベントは、従来の「支援」という枠組みから脱し、「共創」という新たな価値を軸に、日アフリカ関係を再構築する試みです。

TICADの政策形成プロセスに若者の視点を取り入れ、未来世代が担うべき役割と責任を具体化する場でもあります。

アフリカの草の根コミュニティと日本の自治体、企業、大学などを巻き込みながら、地域・世代・国籍を超えた協働を実現していく「Youth TICAD 2025」は、共創の理念を体現するモデルとして、今後の国際協力の在り方に大きな影響を与えることが期待されます。


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