エジプト・東ポートサイードにおいて、アフリカ初となる本格的な自動車専用ターミナル「SCAT」が2025年7月1日に開業しました。
本プロジェクトは豊田通商、Africa Global Logistics(仏)、日本郵船の3社による共同事業であり、エジプト国内の自動車物流の効率化に貢献するとともに、スエズ運河という戦略的立地を活かして欧州・地中海諸国との貿易拡大を見据えた重要な拠点となります。
アフリカ自動車流通の新たなハブ誕生
エジプト初の自動車専用ターミナル「Suez Canal Automotive Terminal(SCAT)」が、2025年7月1日に正式開業しました。
このプロジェクトは、豊田通商株式会社、仏Africa Global Logistics、日本郵船株式会社の3社による共同事業であり、エジプト・アラブ共和国の東ポートサイード港に位置しています。
エジプトでは、人口の増加と経済発展を背景に自動車市場が急速に拡大しており、完成車の輸入増加に加え、将来的には輸出にも大きな可能性があると見られています。
これまで使用されていたアレキサンドリア港は多目的港であるため、自動車専用スペースが限られており、新たな物流拠点の必要性が高まっていました。SCATの開業は、こうした課題の解決に向けた大きな一歩といえます。
戦略的立地と先進設備で輸出入を加速
SCATは、スエズ運河経済特区内に位置し、欧州・地中海市場へのゲートウェイとして極めて戦略的な立地を誇ります。
600メートルの岸壁と17.5メートルの水深を備え、大型の自動車専用船2隻が同時に着岸できる設計です。開業初期の収容能力は2,550台ですが、段階的に整備が進められ、最終的には1万台規模の自動車が保管可能なヤードに拡張される予定です。
この施設は、自動車の積み替えや保管におけるオペレーション効率を大幅に向上させると同時に、地中海を通じた国際的な物流ネットワークへの接続性を高め、アフリカ地域の自動車輸出入の促進にも貢献するものです。
特に、周辺国との結びつきを強めることで、域内貿易の活性化にもつながる可能性があります。
アフリカの持続可能な成長に貢献
今回の自動車専用ターミナルの開業は、単なるインフラ整備にとどまらず、エジプトおよびアフリカ大陸全体の経済成長を支える基盤となることが期待されています。
運営は、スエズ運河経済特区庁との30年間のコンセッション契約に基づいて行われ、Africa Global Logisticsが50%、豊田通商と日本郵船がそれぞれ25%の出資比率で参画しています。
豊田通商は、今後のターミナル運営を通じて、エジプト国内の自動車産業の発展を支えるとともに、より広範なアフリカ経済への波及効果も視野に入れています。
また、2025年夏に横浜で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)では、「アフリカの未来の子供たちのために」をテーマに掲げ、同社が進める持続可能な地域貢献への姿勢を強く打ち出す予定です。
SCATのような先進事例は、アフリカにおける日本企業のプレゼンス強化にもつながり、官民連携の成功モデルとして注目を集めています。
- 記事提供元:豊田通商など3社、エジプト初の自動車専用ターミナルを開業|PR TIMES
















