あしなが育英会は、2025年8月20日(水)から22日(金)までパシフィコ横浜で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に参加し、ブース出展やパネルディスカッション、ステージイベントを通じて「あしながアフリカ遺児高等教育支援100年構想(AAI)」の活動を広く紹介します。
会期中は現役AAI生や卒業生が来場者と直接交流し、日本とアフリカをつなぐ人材育成の成果やビジョンを共有します。
AAIはサブサハラ・アフリカ49か国の遺児学生に世界の大学で学ぶ機会を提供し、将来のアフリカ発展を担うリーダーを育てる構想であり、その実践と成果を国際的な舞台で発信します。
AAIが目指すアフリカの未来と教育の役割
「あしながアフリカ遺児高等教育支援100年構想(Ashinaga Africa Initiative:AAI)」は、サブサハラ・アフリカ地域49か国の中から、優秀でアフリカに貢献する志を持ちながらも経済的理由で進学が困難な遺児学生を選抜し、世界の大学で学ぶ機会を提供する長期的教育支援プロジェクトです。
学問だけでなく、日本語学習やアフリカでのインターンシップ、多様なリーダーシップ研修を通じて、日本とアフリカ双方の文化や社会を理解できる人材を育成します。
2050年には世界人口の約4分の1、若年人口の約3分の1がアフリカに集中すると予測されており、この地域の発展は世界全体に大きな影響を与えると見込まれます。
AAIは教育を通じて、将来的に地域社会や国際社会でリーダーシップを発揮できる人材を輩出し、持続的な発展に寄与することを目的としています。
今回のTICAD9参加は、その理念や成果を国際的に共有し、さらなる理解と協力を促す機会となります。
TICAD9での出展と多彩なプログラム
あしなが育英会はTICAD9会期中、パシフィコ横浜展示ホールD内B-62および展示ホールBC内「TICAD Business Expo and Conference」E03(要入場パス)の2か所でブースを出展します。
ブースでは現役AAI生や卒業生が常駐し、留学経験や母国での社会活動、日本での学びをどのようにアフリカの発展に還元しているかを直接来場者に伝えます。
また、8月21日(木)にはステージイベント「アフリカと日本をつなぐ人材の育成―アフリカ出身留学生が果たす役割」を開催し、卒業生が日本企業での勤務や社会活動を通じた知見を共有します。
さらに、8月22日(金)にはパネルディスカッション「アフリカと日本をつなぐ人材の育成―ビジネスを通じたアフリカへの貢献」を行い、日アフリカ間のビジネス関係構築における人的資源の重要性や、文化・社会の相互理解を促進する人材の可能性を議論します。
これらのイベントは日本語に加え、英語・フランス語の同時通訳が提供され、国際的な来場者にも対応可能です。
現役生と卒業生が描く人材育成の成果と展望
TICAD9では、現役AAI生と卒業生が自らの経験と活動を通じて、教育による人材育成の成果を具体的に示します。
ブルキナファソ出身のエマニュエルさん(立命館アジア太平洋大学3年)は、幼少期に困難な境遇を経験しながらも、路上の子どもを支援する団体“Children’s Smile”を設立し、約2,000人に食事や職業訓練を提供してきました。現在は「Japan Africa Youth Agenda」に参加し、日本とアフリカの若者による政策提言活動に取り組んでいます。
ウガンダ出身のアポロさん(国際基督教大学卒)は、地域課題解決に若者を結集するNPO “Signals from the Grassroots”を設立し、世界に5,000人の仲間を有します。
彼は2024年に「ダイアナ・アワード」を受賞し、2025年には「フォーブス・アジア版 30歳未満の30人」に選出されました。現在は日本企業で勤務しながら団体の活動を継続しています。
彼らの歩みは、AAIの教育支援が単なる学びの提供にとどまらず、国際的に活躍し社会変革を促すリーダーを育てていることを証明しています。
TICAD9を通じて、こうした人材の可能性をより多くの人々に届け、日アフリカ間の協力関係を深化させることが期待されます。
- 記事提供元:8/20(水)~22(金)「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)にてブース出展・イベント開催|あしなが育英会 お知らせ

















