TICAD9閉幕!横浜宣言採択で日本とアフリカの新たな連携強化へ!

2025年8月22日、横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)は、49か国のアフリカ諸国を含む幅広い参加を得て閉幕しました。閉会式では石破茂総理大臣が横浜宣言を読み上げ、日本とアフリカが共に「革新的な課題解決」を進める決意を共有しました。

TICAD9は新しい出発点として両地域の絆を一層強固にする会合となりました。

石破総理が強調した「共に育てる」連携

閉会式はパシフィコ横浜で行われ、石破総理大臣は「人や産業を育てる歩みを共に進めることの重要性」を強調しました。今回の会期中、総理は34件の首脳・機関代表との会談を実施し、外務大臣の岩屋毅氏も30件の会談を行いました。

こうした精力的な外交活動を通じ、TICAD9は単なる国際会議ではなく、実質的な協力の出発点となったことが示されました。

また、石破総理は「TICAD9が日本とアフリカの強固なパートナーシップの新しい出発点として記憶されることを願う」と述べ、日本政府の長期的な関与をアピールしました。

共催機関とアフリカ首脳が示した連帯

閉会式では、アフリカ連合委員会(AUC)のユスフ委員長、国連のデュアルテ事務次長兼アフリカ担当特別顧問、UNDPのシウ総裁代行、世界銀行のディオップ総裁代理といった共催機関代表から挨拶が行われました。

さらに、AU議長国であるアンゴラのロウレンソ大統領が閉会挨拶を行い、日本とアフリカの協力の深化を期待するメッセージを発信しました。

これにより、TICADが単に日本主導の枠組みではなく、国際社会全体がアフリカ開発にコミットする協働のプラットフォームであることが再確認されました。

横浜宣言の採択!未来への具体的指針

閉会式の最大の成果は「TICAD9横浜宣言」の採択でした。宣言は「革新的解決の共創、アフリカと共に」をテーマに掲げ、①経済(AfCFTAを軸とした地域統合、AI・DX、食料安全保障、重要鉱物開発、気候変動対応)、②社会(UHC推進、教育・人材育成、若者交流、防災・廃棄物管理)、③平和と安定(人間の安全保障、ガバナンス強化、テロ対策・国際犯罪抑止)という三本柱を示しました。

さらに、横断的課題として官民連携、女性・若者のエンパワーメント、地域統合・連結性の推進を明確化。日本とアフリカが共に描く未来のビジョンが具体的に打ち出されました。

横浜宣言の全体像

TICAD9横浜宣言のテーマは 「革新的解決の共創、アフリカと共に」 であり、以下の三本柱を中心に構成されています。

1. 経済

  • AfCFTA(アフリカ大陸自由貿易圏)を軸とした地域統合・連結性の強化
  • DX・AI・衛星データ活用、AIガバナンスの構築
  • 食料不安・栄養不良解消に向けた農業システムの変革(灌漑・耐性作物・バリューチェーン構築等)
  • 重要鉱物資源の安定供給と現地付加価値化(世界銀行RISE等を活用)
  • 民間セクター開発のための共同イニシアティブ(EPSA)の拡充、日本のODA活用
  • WTOを中心とする多角的貿易体制の重要性2

2. 社会

  • UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)の推進と保健システムの強化
  • 教育全般(初等・中等・高等・産業人材育成)への支援
  • 日本とアフリカの若者交流プログラム、文化・学術交流の強化
  • 防災分野での日本の技術とリーダーシップ(仙台防災枠組など)
  • 廃棄物処理や生物多様性保全、気候変動への強靭性強化

3. 平和と安定

  • 人間の安全保障を基盤とした協力
  • テロ・越境犯罪・サイバー犯罪への対応、アフリカ自身の平和安全保障能力強化
  • グッドガバナンス・民主主義・法の支配の尊重
  • 女性・平和・安全保障(WPS)の推進
  • 国連安保理改革への協力、核兵器廃絶へのコミットメント

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