Memawoakye!!(メマヲマーチ!!)
西アフリカのガーナ共和国よりおはようございます。
最近ガーナ国内をゆっくり旅行する機会があったのですが、場所違えば言葉も文化も違う。
心なしか顔だちも違う!といった感じで、まるで外国に行ったようでした。
青年海外協力隊の小林です。
☀ 多言語社会、ガーナ ☀
驚くなかれ、ガーナ国内だけで40以上の言葉が話されているのです。
北は北海道から南は沖縄まで、日本語で通用する日本では、この状態なかなか想像できませんよね~。
というのはガーナ人も一緒で、日本では日本語話せりゃオールオッケー!、なんて言うと目をまんまるくして驚きます。
そんなガーナで必須なのはもちろん英語。
ちょっと不思議なガーナイングリッシュ(過去記事:英語に自信がある人ほど要注意!?ちょっと不思議なガーナ・イングリッシュの特徴5選!)ではありますが、小さな子どもから村のおばあさんまで、わりと通じるのはさすが。
違う部族間だと英語で話すしか手段がないですからね。
職場の公式文書等は基本英語ですが、現地語ファンティ語もちょいちょい登場します。
会議もその場にいる人の属性や雰囲気で言語が変わります。
現地コミュニティ出身の若者が多ければファンティ語だけど、そこに海外留学経験があり英語が堪能な年長者が加わると、完全に英語になったりする。
毎回興味深いなーと思っています。
☀ 現地語とリンクするガーナイングリッシュ ☀
ガーナの英語であれ?なんでこんな言い方するの?不思議だな~って思うことがあれば、是非現地語を紐解いてみることをお勧めします。
例えば、ガーナの人々聞き返す時に
「Pardon?」でも「Sorry?」でもなく
「You said?」って言います。
ファンティ語を勉強すると、この「You said?」にあたる言葉があることが分かります。
(ファンティ語では「エシー?」と言います。)
☀ 言葉は文化を映す鏡 ☀
言葉は文化をよく表します。
Nyame y3 Adom(ニャメ イェ アドゥム)という言葉を頻繁に耳にしますが、これは「神様が許してくれれば」という意味です。
これ、アラビア語にも似た言葉があります。「インシャアッラー」ですね。
日本語にはない言葉。
ガーナではスケジュール調整をする際に、この言葉が絶対発せられるので厄介なのです・・・笑
ミーティングは「神様が許せば!明日ね~」
アポイントメントも「神様が許せば!来週の火曜日ね~」
ここで「絶対」なんて言葉は禁句です。あくまで「神様が許せば」なんです。
ガーナ人に聞けば、
今日無事に家まで帰ることができるかということも、
明日無事に眠りから覚めることができるかも、神様が決めることだからさ。
誰にも分からないじゃないか。
だから「絶対」なんて言わないんだよ。
とのことでした。
日本みたいに、何日の何時からどこで、をスケジュール帳にびっしり書き込むなんて考えられないのです。
ガーナの文化が良くにじみ出ていると思う言葉です。
もちろんその結果、時間には来てくれないし、そもそも予定そのもの忘れ去ら・・・なんて話はまた後ほど。笑
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