協力隊に求められるモノゴトをちょっと良くするKAIZENの発想!〜アフリカ女性の写真から考えてみる〜

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Memawoakye!!(メマヲマーチ!!)
西アフリカのガーナ共和国からおはようございます。

青年海外協力隊の小林です。

突然ですがこの写真をご覧ください。

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これ、すごくないですか??

えー?何がー?

って声が聞こえてきそうですが、これすごく画期的なんですよ。

経験すると分かりますが、頭に何か載せて運ぶ時って載せるまでが大変なんです。
地面に置いてあるものを頭の上まで運ぶ過程がしんどい。

なので近くにいる人に手伝ってもらうのが基本です。

特に水!

少し傾けばすぐこぼれてしまうし重いし、なかなか1人では頭の上まで運べません。

もう何が言いたいかお分かりいただけたと思います。
立ったままこうやって水を入れることができれば、とっても楽ちんな上に時間も節約できる、1人でも水汲みにいける。

平日の真昼間、子どもが水汲みをしている光景は珍しくありません。

「学校行かないのー?」
と聞くと
「今日は家のお手伝い」
なんて答えが返ってくることがあります。

畑仕事して、それだけじゃ食っていけないから、家事の合間にちょっとしたものを町に売りに出て、それからご飯作って、洗濯(もちろん全て手洗い)して、お母さんは毎日クタクタです。

家に水道があるコミュニティなんて多くありませんし、仮にあったとしてもしょっちゅう断水。
水を手に入れるのだって一苦労なんです。

そんな現状を踏まえると、毎日ではなくとも子どもが手伝いのために学校を休む、そんなことがあるのも仕方ないのかもしれません。

「水を汲む」ただそれだけのことですが、それが子どもの教育問題と無関係ではないかもしれないという一例です。
この「ちょっと良くする」「ちょっと楽にする」という発想、協力隊員にとってとてもとても大切。

お金やものが限られる中で、どれだけ少ないコストで現状を変えられるのか、
協力隊だけでなく世界中どこでも、どのようなフィールドでも、この発想は大切だと思います。

日本語の「改善」は今や「KAIZEN」という世界共通の言葉になりつつあります。

この写真を撮った私は改めて自分の活動を振り返り反省しました。

それにしてもこれ、誰が思いついてどのような経緯でこうなったのだろう?
是非調査してみたいと思います。

それではまた来週―!!

Akane Kobayashi


記事提供元:協力隊に求められる「ちょっと良くする」の発想WWJ.world

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