室内
とある家庭の室内の様子です。どこで寝ているか聞いてみました
お父さんとお母さんはこのベッドで。木と竹のようなもので土台をつくり、敷布団代わりに葉っぱを挟んでその上にシーツが敷かれていました。蚊帳あり
子どもたちが寝ているというもう1つのベッド。マラリアになると言ってましたが、案の定蚊帳がありません
ただベッドがあるのはまだいい方で、この家は人数が多いため、何人かの子どもはこの床で寝るそうです
ちなみに、ぼくがいつも日本からのお客さんにホームステイ体験してもらってる家の寝室はこんな感じです
同じルワンダの、ルワマガナ郡の、ムシャセクターの中でも、これだけ差があるのが実情です
村の若者が考える問題点
ブティック(※)でお礼のファンタを飲んでもらいながら、エジーデとこの村について話してみました
※ちょっとした食料や生活雑貨が買えるパパママストア的なお店。品揃えの多い店はブティック、最低限のものがある店はアリメンテーションと呼ばれる
家族計画
「エジーデはこの村で何がいちばん問題だと思う?」
「うーん…子どもを無計画に産んじゃうことかな」
「確かに今日見た家庭も子ども多かったもんね。コンドームとかは村で買えるの?」
「この店みたいなブティックでも買えるし、ヘルスセンター(6km先)で無料で配ってたりするよ。でも使い方を知らない人も多いんだ」
「”Family planning“は知られてる?」
「そういう知識がないから、子どもが沢山出来ちゃって、ちゃんと養えなくなってる家庭があるんだよね」
ということで、子どもを無計画に産んでしまうという問題があります。確かに、今日訪問した7家庭の子どもの数はそれぞれ、2, 5, 8, 1, 4, 6, 10人と、かなり多かったです
お金がなくても酒は買う
それから、エジーデは「男が酒を飲むことも問題だ」と言っていました
家にお金がなくても、お酒を買って飲んでしまう男も多いんだそうです
これはうちの大家さんである神父さんも同じことを言ってました
そのせいで養育費や医療費が削られてしまっている、と
世界の男女平等ランキングで5位に入ったルワンダですが、こういう話を聞くと家庭内ではまだ父親の権威が強いのかなと感じます
仕事がない
ルワンダでは失業者の多さも問題となっています
実はエジーデも大学を卒業して、まだ仕事を探している最中だとか
「どんな仕事がしたいの?」と聞くと「仕事があるなら何でもいいよ」と言っていました
こんなに英語ペラペラで理解力もある大卒者でさえ仕事が見つからないというのなら、現状は相当厳しいようです
なんとかしたい
まだまだ家庭訪問は始めたばかり。他にも見ていない地域はいっぱいあるので、しばらくは他の村をまわるつもりです
ただ、こうやって直で話を聞いて、こんなに笑顔で迎えてもらったいま、「この人たちの暮らしをどうにか出来ないか」と感じています
屋根のないトイレ、収入ゼロの農家、1日1回の食事、マラリア、床で寝る子ども、家族計画、出費のコントロール、雇用創出ーー
現実的な解決方法なんて、まだ1個も思いつきません
でも、そのひとつでも改善できたら…
なんとかしたい、というか、これはなんとかしなきゃいけないレベルでしょ
他の村も見てみなきゃいけないけど、一通りまわったら、また戻ってこよう