豊田通商は、アフリカにおける社会貢献型ベンチャー育成ファンド”SV Africa”による第3号の投資案件として、ケニアのICTベンチャー企業であるセブンシーズテクノロジーズ(SST)へ約3億円(300万米ドル)の出資契約を締結しました。ICTネットワークを活用した医療や公共・行政サービスの利便性向上や課題解決を行うケニア有数のIT企業で、5年間の支援を通じて事業推進の支援を行います。
豊田通商が運営する、アフリカのベンチャー育成ファンド!
SV Africa(Toyota Tsusho CSV Africa Pte. Ltd)は、豊田通商が2014年にアフリカでの雇用創出と人々の経済的自立を主眼とする企業を支援することを目的に設立した社会貢献型ベンチャー育成ファンドです。ファンドの運用規模は約15億円で、現地社会の抱える問題の解決に資する事業の育成を一番の目的とし、これまでにザンビアでの大規模農業事業及びエチオピア革製品製造事業への出資をおこなっています。
ICTで医療を変える!ケニアのベンチャーに投資!
今回、SV Africaが約3億円(300万米ドル)の出資を行ったは、ケニアの首都ナイロビに本社を構えるセブンシーズテクノロジーズ(SST:Seven Seas Technologies Limited)です。1999年に設立され、ケニアを中心にICT(Information and Communication Technology)ネットワークを活用した医療や公共・行政サービスの利便性向上や課題解決、サービス向上を行うケニア有数のIT企業です。
現在、医療分野においてケニアの全47郡にあるケニア国公立病院全98病院に対して、CTやMRIなどの放射線診療機器を含む医療機器の供給事業や検査画像データなどのIT化、電子カルテ化を促進しています。
ケニアでは、医療費増加、質の高い医療への需要増加、都市部と地方で医療機関へのアクセスに格差があることなどが課題となっています。また医療従事者数も不足しています。今回の出資を通じて、医療サービスのIT化が進むことで医療機関での作業効率化や、クラウドを使った情報共有による医療サービスレベルの向上が期待されるとともに、遠隔地でも診療・診断が受けられるようになることが期待されています。
SV Africaは、今後5年間にわたり本事業の推進支援、バリューアップに努めるとともにケニア社会の発展への貢献を目指します。
記事提供元:ICTでケニアの医療サービス向上を目指すベンチャー企業に出資~アフリカのソーシャルベンチャー企業育成ファンド第3号案件~