外務省と国土交通省は、アフリカ・インフラ協議会と協力し、情報通信技術(ICT)を活用した「質の高いインフラ」をテーマに、在京アフリカ大使館向けのシティ・ツアーを2016年11月16日に開催しました。13か国20名の在京大使らが参加し、視察後には、アフリカ・インフラ協議会会員と各国在京大使等との意見交換を実施されました。
TICADを踏まえて発足!「アフリカ・インフラ協議会」とは!?
アフリカ・インフラ協議会は、2016年8月末にケニアで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)のサイドイベント「日・アフリカ官民インフラ会議」において採択された、「質の高いインフラ投資の推進のためのリーダーズステイトメント」等を踏まえ、9月に発足しました。現在、民間企業・団体133社が会員として参加しています。
国土交通省が主導し、持続的に日本の「質の高いインフラ」を支える技術や経験などをアフリカ各国に伝えていくこと、また相手国との官民双方の関係構築、交流の促進を図ることを目的としています。詳しくはこちらから。
参考)国土交通省、官民一体となった関係構築を目指し「アフリカ・インフラ協議会」を発足!
シティ・ツアーが開催!日本の最先端技術について高い評価!
2016年11月16日、アフリカ各国に向けて積極的に情報発信を行うとともに、相手国との関係構築等を図ることを目的に、在京アフリカ大使館向けのシティ・ツアーが開催され、13か国20名の在京大使等が参加しました。出席国は、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ジブチ、エジプト、エチオピア、ガーナ、リベリア、マラウイ、ルワンダ、南アフリカ共和国、タンザニア、ウガンダ、ザンビアでした。
ツアー冒頭、国土交通省が推進する建設現場への情報通信技術(ICT)の全面的な活用(i-Construction)について説明した後、アフリカ・インフラ協議会会員企業の東京製綱よりインフラシステムや海外での取組事例が紹介されました。
コマツIoTセンタにおいては、スマートコンストラクションの取組、建機、ドローンの説明等を行った後に、最新のICT建機やドローンによる測量のデモンストレーションが実施されました。各国在京大使らはICT建機に試乗し、日本の技術力に高い関心を示しました。また日立製作所デモンストレーション施設においては省電力型上下水道システム、公共交通需要のシミュレーションやウォークスルー型指静脈認証等を紹介し、各国在京大使らとの活発な意見交換が行われました。
視察後には、アフリカ・インフラ協議会会員と各国在京大使らとの意見交換が実施されました。宮本洋一アフリカ・インフラ協議会会長は、アフリカにおける「質の高いインフラ投資」の実現に向けて、各国在京大使らとの更なる関係構築を図っていきたいとの挨拶を行いました。
また大野泰正国土交通大臣政務官は、日本が有するインフラ技術への理解促進につなげるとともに、アフリカ各国のニーズに応じて柔軟に対応していくことを述べました。一方、在京大使館からは、参加を代表してベティ・グレース・アケチーオクロ・ウガンダ共和国大使から、日本の最先端技術に対して評価を示すと共に今後の協力関係の強化についての期待が寄せられました。