【2017/11/07 更新】

アフリカ・ルワンダ在住、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。

世界経済フォーラム(WEF)の発表した男女格差ランキング、日本は今年114位と過去最低を記録しましたが、注目は4位にランクインしたルワンダ。昨年の5位からワンランクアップしています。

ルワンダといえばジェノサイド(大虐殺)のイメージが強く、それ以外は日本人にとって馴染みのうすい国ですが、男女平等が評価されている理由は何なのでしょうか?
日本のジェンダーギャップ指数、過去最低を更新 114位に

昨年(2016年)ランキングが発表された際に、ルワンダが男女平等で上位にランクインしている理由ルワンダ在住日本人の目から見た現地のジェンダー事情、それからリーダーとして活躍するルワンダ人女性に実施したインタビューをまとめました。

ルワンダは女性議員の割合世界一

ルワンダが男女平等ランキングで高く評価されている理由のひとつには、「女性議員の比率が世界一」であることが挙げられます。

その鍵となっているのが「クオータ制」です。

現在のルワンダは男女同権が浸透、下院議員に占める女性比率は56.3%とスウェーデンなどを上回り世界一だ。

発端は内戦で男性が減った後の新政権が苦肉の策で打ち出した「女性の活用」。2003年には議席の3割以上を女性とするクオータ制(割当制)を導入した。これが思わぬ効果を生んだ。「女性の意見を取り入れる風潮が政界から社会の隅々に広がった」。08年に女性初の下院議長に選ばれたローズ・ムカンタバナ(51)は変化を強調する。

引用元:ルワンダの奇跡 崩れる慣習、可能性開く

1994年に発生したジェノサイドで男性の数が激減。苦肉の策として「女性の活用」が活発になったとされています。

男女の構成比

実際に数字を見てみると、ジェノサイドが男女の構成比に与えた影響は一目瞭然です。

これはルワンダにおける女性100人に対する男性の割合。

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引用元:Graphic Monday: Comparing Population Statistics

3種類の統計(青:UN Estimate, 赤:World Bank Estimate, 緑:US Census Estimate)が引用されており、データによってかなりばらつきが出ていますが、赤と青のグラフを見ると、ジェノサイドのあった1994年を境に男性比率がぐっと下がっているのが分かります。

ルワンダでのデータの管理なんてほんとに適当なので、これだけ統計結果に差が出ているのも納得できます。

ただ、実際に現地で10ヶ月暮らしてきて、家庭調査をしている身からすると、シングルマザーが多いのは事実です。

だから、女性が活躍せざるを得ないという理由にも納得がいきます。

男尊女卑の風潮も残る

とは言え、実際には男尊女卑の風潮はいまだに残っています。

家で偉いのは父親

学校で衛生啓発活動をしているんですが、子どもに聞くと「お父さんだけキレイに洗った果物や煮沸した水を飲んでいる」という家庭がありました。

食材をきちんと洗わなかったり水を煮沸消毒せずに飲んだりすることが、下痢などの水因性疾患の原因となっているんですが、水が不足しているため一番偉い父親が優先して水を使っている家庭もあるというのが実情です。

職業選択の自由

先日初めて、女性のバス運転手を見ました。

ルワンダでは、自転車タクシーやバイクタクシーの利用が盛んなんですが、その運転手も男しか見たことがありません。

ルワンダ人に聞いたところ、たしかに以前は「女は運転なんかするもんじゃない」という昔の日本のような価値観があったそうです。

ただ、前述の通り多くの女性が議員になっていますし、ぼくの職場(村役場的なところ)も職員は8割方女性ですし、学校や会社などのトップが女性という例も多いです。

なので女性の運転手が少ない理由としては、「女はこうあるべき」という価値観によると言うよりは、体力が必要で決して給料も高くない仕事をわざわざ選ぶ女性が少ないだけという可能性の方が高そうですね。

次ページ>>実際はどうなの?女性校長にインタビューを実施!


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Norihiro Takeda

Norihiro Takeda

コミュニティ開発(Community Development Officer)青年海外協力隊(Japan Overseas Cooperation Volunteers)
2016年1月から2年間、青年海外協力隊としてルワンダで活動します。 前職は菓子メーカー営業。水問題を中心に、地域の人々の生活改善をお手伝い。 これからルワンダに来る方々の役に立つ、現地リポーターならではの生の情報をお届けします!