たまにはデザイナーらしく、ボツワナでの仕事のやられた話をまとめておこうとおもいます。

ボツワナは中所得国なので他アフリカ諸国で印刷業者に仕事出すよりマシだとは思いますが
いろいろやってくれちゃった事件があります。
日本だったら菓子折りもって謝りにくるレベルですが、
怒った所で彼らも現金なくて必死なんで、絶対にリテイク認めてくれません。
てか「別にいいじゃん、次気をつけるよ」以上。

「次なんかねええんだよ」とか「お客様は神様だ」という理論は通用しません。
ていうか、ガチで次の業者がないので、次がないのは発注の方です。
業者様は神様です。

そんなボツワナで本当にあった激オコ話 まとめました。

 

 1)トンボとヌリタシって知らなかった てへぺろ(・ω<)

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通常日本の印刷業者では3ミリのヌリタシとトンボを採用しています。
3ミリのヌリタシとトンボについては上図。
断裁するときの印がトンボ。
裁ち落としする線より3mmほど多く絵をつくっておくのがヌリタシ。
断裁がちょっとズレても見栄え悪くならないようにしているんですね。

が、

トンボとヌリタシ知らないヤツが多過ぎ 怒
トンボやヌリタシ込みのpdfみて 「サイズが大きいから作り直して」とか普通に言ってきます。

真に受けちゃだめですね。
なぜなら、営業以外のスタッフはボツ人でも ヌリタシがないと
入稿できないのわかってる人が多いので、
「他のスタッフに断裁とヌリタシについて聞け、おれが正しい、ヴォケ」と
営業に言うしかありません。

 

2)トンボも込みで納品サイズで印刷しちゃった てへぺろ(・ω<)

上記のトンボとヌリタシ知らないが故の事件ですね。
ポスターなどで頻発しています。
納品サイズにトンボ込みで印刷、断裁をヌリタシ込みでやってきたり、
トンボもアートワークだと思って出してきます。

困ったものです。

逆にデキる印刷会社はトンボが入稿に不用になった・・・というのもまた厄介な話。
このヌリタシ指示は以前は目に見える形でつけていたんですが、
今はPDF上でそれが設定可能でトンボついてないけどヌリタシはついている
というデータで入稿するのが効率いい感じなんですね。

中途半端に一部のボツの印刷業者の
優秀な社員だけができるので危険すぎて利用できないのが現状。

 

3)データいじっといたよ てへぺろ(・ω<)

img_1305

 

こういった紙フォルダを見た事ある人は多いと思います。
下図のような抜き型を作って印刷後、断裁して組み立てるという作業が発生します。

 

lh_file_1119

 

なので

  • 抜き型があらかじめ印刷屋にあるケース
  • 抜き型のデータを入稿するケース

ということが案件ごとにありえます。

抜き型のフォーマットがあるならくれ、と何回請求してもなく、
こっちで抜き型入稿したら自分とこの抜き型にあわせてきやがった・・・
しかもセンタリングがズレている。

ボツ人誰も気にしてないけどw

 

4)「祝祭日なおしてよ」

ボツワナの祝祭日は各日に明確なルールが割り当ていない日があります。
これはキリスト教国はイースター休暇という
ちょっと変則的なうごきをする休日があるので仕方ない部分もあります。

なので9月あたりの国会で次の年の祝祭日の決定が行われます。
ただ、それがFacebookでの政府アカウントで告知したりしなかったり、
特にメディアに取り上げられる事もなくボツワナ人も知りません。
政府発行のカレンダーが省庁で配られて、知る事になります。

が、びっくりなのは

実はこの祝祭日の正式な日程は事前に政府から各印刷屋にファックスし、
祝祭日が間違ってないかは印刷屋がチェックする仕組みになっています。

おかしくない?w
なんで印刷屋がタダでそんなとこに責任負うんだよ・・・

間違った祝祭日で印刷されたカレンダーが大量に出回れば
間違った方が正しくなってしまうのが途上国の政府なので、
これは致し方ない部分はあると思います。

というわけで、なぜか入稿したカレンダーに印刷屋から赤字が入るというよくわからない事態。
ちなみに昨年のJICAカレンダー入稿の際に起きた事件ですが
周囲のボツ人たちに聞いてまわったところ 印刷屋以外は誰も祭日の法案を知りませんでした。

今年は学習して政府が公式発表するまで、カレンダーの制作はストップしました。

次ページ>>データ開かなかったから・・・。まだまだ続く驚愕てへぺろ!


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Hiromi Ame
グラフィックデザイナー。東京の広告制作会社2社に合計約8年の勤務を経て、2014年7月より青年海外協力隊で南部アフリカのボツワナに派遣、国立博物館の制作部にデザイナーとして配属されています。アフリカにいながらカンボジア(東南アジア)のNGO団体の広報活動の仕事もしていたりします。他国ボランティアからデザインの仕事も引き受けていますので、お気軽に連絡ください。