いざ研究対象であるキツイ県へ!ケニアの洗礼と農村地域の日常生活!

アフリカクエストをご覧の皆様こんにちは!ハラパンです。本日は第3回目ということでケニアの農村地域の生活についてご紹介したいと思います。私自身も現地への村への滞在はそんなに長くないので、私がわかる範囲でご紹介いたします。

研究対象となるケニアの農村地域とは!?

私が研究対象地としているキツイ県及びビヒガ県は、それぞれバスで約3時間と約7時間のところに位置する地域です。現在の季節でキツイ県は乾季に入ったところ、ビヒガ県は雨季の終盤の季節です。今回は、キツイ県の農村部への滞在についてご紹介します。

ケニアの洗礼!いざキツイ県へ!

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出発時ドミニクさんと

キツイに向かう時には、マタツ(バンを使ったミニバス)に乗って行くことになりました。今回の旅先案内人であるケニア人のドミニクさんと一緒にキツイへ向かいます。ナイロビ市内を撮影したかったのですが、セキュリティー上の理由で自主規制しました。

ケニアでは、ガソリンスタンド兼バス乗り場というところが最近増えているらしく、今回もガソリンスタンド兼バス乗り場から出発。途上国あるあるの「ギュウギュウの状態」でバスは出発します。ケニアの交通事情としては、朝の市街はいつも渋滞が発生し、なかなか市街の外に出ることができません。

やっとのことで渋滞を抜けて揺られること2時間。景色も一通り見たので、目をつむっていたら・・・・・・・

「ドンッ!(車に何かが当たった鈍い音)」
「オー、ジーザス!(誰かの悲鳴)」

なんと!自分が乗っていたマタツが自転車に乗っていた人を轢くという・・・・。

車は接触地点から50m先で停車をしました。倒れている人の周りに、接触を見ていた多くのケニア人たちが集まってきました・・・・。人数は把握できませんでしたが50人以上はその人の周りに集まっていたと思います。

私は最初、「あーこの人死んだかもな・・・・。」と心の中で思い、怖かったのでバスの中にいることにしました。

しかし、段々と野次馬の大群がバスの方へ向かってきます。私は、心の中で「あーこれ、クレイジージャーニーで見た暴動とかリンチになるパターンか・・・」と思い、とにかく「バスからは絶対降りない!」と心に決め、行く末を見守りました。

スワヒリ語で話していたので、何を言っていたのか?どのような話をしていたか?はわかりませんでしたが、車をバンバン叩く人、怒り始める人などがいて、私自身の血の気が引いてきました。

「この状況早く解決してほしいな」と思っていたら、轢かれた男性のボスだという人が現れました。しばらくすると、轢かれたケニア人が普通に歩いてバスに乗り込んでくる。

目立った外傷がなかったのですが、引いた責任もあるため壊れた自転車を積んで病院へ向かうことになりました。

1件目は、ファミリーヘルスクリニック。サモアでの経験からファミリーヘルスは、感染症やファミリープランニングなどを専門にしている診療所で、救急患者を受け入れる場所ではないことがわかっていました。案の定、彼を見ることができないということで、市の病院へ。

結局、市の病院もレントゲンがないということで、キツイまであと1時間のところが病院の「たらい回し」にあいました。結局、この地域では一番大きなキツイ県の総合病院に行くことになりました。正直「最初からそっち行ってよ」と心の中で思いながらも、暴動になることもなく、彼の怪我も大したことがなさそうで安心しました。

その後、無事にキツイ県に到着し、日が暮れる前には農村に到着することができました。(ケニアの夜間の移動は、非常に危険なためできれば日没前に村に到着した方が良い)

キツイ県の農村地域の生活

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お世話になった家族、左からタビサ、真ん中お母さん

今回のホームステイを受け入れてくれた「タビサさん」は、これまでBioversity Internationalの調査に協力してくれている女性で、今回の私のお世話をしてくれる方です。

村に着くと挨拶も早々に、早速ご飯の準備に取り掛かります。ケニアの農村では、家の他にも、キッチン専用の家を持っており、現在でも薪や炭を使って調理をしています。

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滞在したホームステイ先

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アフリカンキッチンでの料理

ケニアのおもてなしは「甘い紅茶」

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滞在中の朝食

ケニアでのお・も・て・な・しは、「チャイ(甘い紅茶)」を出してくれます。旅で疲れた私に体を癒してくれますが、そのチャイも薪を使うアフリカンキッチンで作るため一苦労です。沸騰させた水(沸騰するだけでも時間がかかります)に、ミルクと現地で栽培されている紅茶の葉を鍋の中へ、たっぷりの砂糖を入れて完成です。最後にポットに入れてみなさんへ振る舞います。

今回の滞在では、ブリックス計(糖度計)を持ってきており、毎日チャイの糖度を測定していましたが、約9%の糖度で30%果汁のオレンジジュース程度の甘さでした。これも現地の重要なデータです。

食事も一苦労

もちろん飲み物だけでなく、食事もアフリカンキッチンで作ります。今回の料理は「チャパティ」と言って、ナンとトルティーヤの間の子のような食べ物です。私は結構好きな食感です。トウモロコシの粉や茹でて潰したかぼちゃを練って作るチャパティーは、なかなか多くの油を使います。長く棒状にした生地をカタツムリのように丸めて、もう一度伸ばし焼きます。

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チャパティ作り

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この日のチャパティとローカルチキンの夕食

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