子どもたちの友達の輪を広げたい!ガーナで人間関係の土壌となる秘密基地を作ろう!【第7回】

ふるさとを誇ることが出来ないガーナの人々

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写真:農村に暮らす子どもたちの様子

村で滞在している間、村の老若男女問わず様々な人にインタビューをしていました。村での暮らしぶりや、彼らの人生について知るに連れて、村の多くの人たちが、自分の住んでいる村や、自分の従事している仕事に誇りを持てていない現状を知り、ショックを受けました。

また、そのように思う理由のほとんどが『この村ではお金が稼げない』という様なお金に関係するものでした。インタビューをした人の中には、この村にいる事が彼らの人生がうまくいかない原因だという風に考えている人もいて、「首都に行けさえすれば全てがうまくいくんだ!でも、首都に行くまでのお金さえないんだ」と口を揃えて言っていたのが印象的でした。また、話を聞いた10代の子どもたちは誰一人として、将来、この村に残りたいと言う子がおらず、一刻も早く成長して大都市に住みたいと言っていてとても心が傷みました。

日本では、ふるさと自慢をするなど自分が生まれた場所に愛着を持つことは珍しいことではありません。インタビューの結果を振り返り、私は「稼げないなどという理由で自分の住んでいる場所やふるさとを誇ることができないって本当に悲しいなぁ」と感じてしまいました。

しかし、そんな風に考えることができるのは、自分が生活に余裕がないほどお金に困った経験がないからであって、現地の人にとっては、簡単には片付けられない問題である事が分かりました。明るく元気な現地の人々と関わっている中で、貧しさを悲観している様子を感じ取ることはないけれども、着実にその問題はそこに存在しているのだと、村の理解が一層深まった様に感じました。

また同時に、全ての問題は『貧困』というどうしようもなく大きな社会問題につながっているのだと改めて実感し、自分が6週間いる間には解決できない問題であるがために、どうしようもないやるせなさを感じてしまいました。

このインタビュー結果から、この秘密基地によって少しでもこの村を好きだと言ってくれる子供が増えたらいいなという思いから活動を頑張っています!

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写真:皿作りをしている女性たちの様子


以上、3期生3人目の菅野真珠さんに活動の様子や想いをレポートしてもらいました!次回は、3期生1人目の田口愛さんに、活動の最終報告と、現在の活動について語ってもらいます!乞うご期待ください!

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