肌の色によって分けるシステムはまだ生きている!?〜南アフリカ ケープタウンの街角から〜

人種の枠ではなく個人の経験や想いに光を当てる(編集後記)

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ダウンタウンでミーティングをしていた男性3人組に話を聞きました。彼らはタウンシップに生まれ、アパルトヘイトを経験しています。

にわかに信じられないような経験談を聞いて驚くと同時に、アパルトヘイトに対する大規模な抵抗運動は歴史として語り継がれるものの、まだまだ多くのストーリーが眠っていることを実感しました。公に語り継がれなくとも、人々の心の中には、いまだ深いトラウマがあるようです。

アパルトヘイト抵抗運動の象徴、ネルソン・マンデラ氏は、差別的な政策を行ってきた政権や白人を赦し、共存していく政策をとりましたが、中には白人の追放を支持していた人もいたといいます。

彼らは壮絶な差別体験を話してくれましたが、最後には「是非白人のひとにも話をきいてみて」といいます。今回インタビューした彼らと同年代の白人の人の中には、“加害者”側として、プレッシャーを感じながら生きている人もいると言います。

大切なのは、黒人だからこう思っている、白人だからこう思っている、という枠にはめることなく、個人個人の経験や想いに光を当てることかも知れません。

彼らは今、自分たちの出身地であるタウンシップのツアーを運営しています。

人々は未だ肌の色によって分断されています。しかし、ケープタウンには、観光客も多くいます。まずは観光客から、タウンシップに来て、そこに住む人と交流してもらい、リアルを知ってもらう。

格差や差別などネガティブなことも含め、今、現実に起こっていることを直視してこそ、民主主義が機能する、と彼らは言っていました。

そんな彼らのツアーのお問い合わせはこちら(英語のみ)
btmachaphela@gmail.com

チャリツモ

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