広がる影のパンデミック!国際NGOプラン、新型コロナがアフリカの女の子に及ぼす影響に警鐘!

家庭内暴力が増加

また、南部アフリカ諸国では、政府が6月末まで非常事態の延長を宣言し、国民に自宅待機を求めています。多くの女の子たちにとって、自宅待機は、虐待に遭遇する危険の増大を意味します。

モザンビーク出身の17歳、エルサさんは、暴力的な夫とその家族とともに終日を自宅で過ごすことは恐怖以外の何ものでもないと、息子を連れて婚家を離れる決心をしたと話します。

「私は、母親のすすめで15歳のときに結婚しました。結婚すれば、夫が母親に毎月お金を送ると約束してくれたからです。結婚後は、学校を途中で辞め、夫の家族のために家事一切を担わなければなりませんでした。これまでも、何か間違ったことをする度に、私は、夫と家族に口汚くののしられながら叩かれていましたが、自宅待機の状況となり、事態は悪化しています」

危機状況下において、女の子たちは、有害な社会規範や慣習、年齢やジェンダーによる差別のため、より困難な状況に追い込まれます。

新型コロナウイルスが原因で、現在7億4300万人の女の子たちが学校に通えなくなっており、その多くは、緊急時に急増する十代の妊娠や強制結婚が原因で、感染症の収束後に復学できる可能性は極めて低い状況です。

アフリカの女の子に及ぼす影響に警鐘

プラン・インターナショナルのアンネ・ビルギッテ・アルブレクトセンCEOは、アフリカの各国政府は、新型コロナ感染症対策の一環として、性と生殖に関する健康と権利への資金拠出を優先すべきと訴えています。

現在ロックダウン下にあり移動が制限されている国々では、性と生殖に関する健康サービスへの利用にまで制限をかけるべきではなく、女の子や女性たちが気兼ねなく通うことができるよう常に診療所を開放する、あるいは電話相談に応じる体制を整えておく必要があります。

一部の保守的な政府は、このパンデミックを機に、安全な妊娠中絶や避妊に対する制限を強化しようとしています。

新型コロナ感染症の感染拡大を、長年かけて培ってきた性と生殖に関する健康と権利の実現に対する制限や後退の口実とすることは、断固として回避しなくてはなりません。

新型コロナ感染症により、アフリカの多くの女の子たちが健全な子ども時代を奪われ、自らの力で人生を切り開く可能性を損なわれることが無いよう、プランは、国際社会との連携を密にして支援を続けています。


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