カーボベルデの再エネ導入促進を支援!ハイブリッド発電システム導入のモデル国を目指す!

国際協力機構(JICA)は、北西アフリカの西沖合いに位置するカーボベルデ共和国の政府との間で、技術協力プロジェクト「ハイブリッド発電システム導入プロジェクト」に関する討議議事録に署名しました。

カーボベルデにおいて再生可能エネルギー発電の適切な導入促進策と運用方法を確立するとともに、ディーゼル発電の運用・維持管理に関する体制を強化し、再生可能エネルギー発電と火力発電を組み合わせたハイブリッド発電システムの導入を図ります。

15の島々からなるカーボベルデ!

カーボベルデ共和国は、北西アフリカの西沖合いのマカロネシアに位置するバルラヴェント諸島とソタヴェント諸島など大小15の島からなる共和制の国家です。首都のプライアはサンティアゴ島に位置しています。

人口は54.4万人(2018年、世銀)で、1975年までポルトガル領であったため、公用語はポルトガル語、カーボベルデ・クレオール語となっています。

主要産業は農業、漁業で、海産物ではマグロ、ロブスター、農産物ではサトウキビ、バナナが主要な産品となっています。

カーボベルデは、エネルギー資源が乏しく、軽油、重油の輸入に頼ることでエネルギーコストが押し上げられ、国際収支に慢性的な悪影響を及ぼしてきました。

これに対応するため、地産のエネルギー資源として太陽光や風力発電を中心とした再生可能エネルギーの導入率を、2025年に50%とすることを目標にしていますが、2015年以降20%台に留まっています。

電力の信頼度を維持しつつ、更なる再生可能エネルギーの導入を促すために、再生可能エネルギー電源の開発計画と適切な運用、およびディーゼル発電の適切な運用・維持管理が課題となっています。

カーボベルデの再エネ導入促進を支援!

国際協力機構(JICA)は、2021年1月7日、首都プライアにて、カーボベルデ共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「ハイブリッド発電システム導入プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

本事業は、カーボベルデにおいて再生可能エネルギー発電の適切な導入促進策と運用方法を確立するとともに、ディーゼル発電の運用・維持管理に関する体制を強化し、再生可能エネルギー発電と火力発電を組み合わせたハイブリッド発電システムの導入を図るものです。

カーボベルデは、アフリカ諸国の中では、比較的再生可能エネルギー導入が進んでおり、本事業を通じてハイブリッド発電システム導入の先進的なモデルとなることが期待されています。

また、コロナ禍において他国に頼らずにエネルギーを確保する重要性が高まっていますが、本事業は、エネルギーの地産地消を促進する側面もあり、脆弱なアフリカ島嶼国の基幹インフラを支える重要な事業となっています。


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