日本発アフリカスタートアップに特化したベンチャーキャピタルUNCOVERED FUNDは、同社が運用するUNCOVERED FUND投資事業組合1号より、ナイジェリアの住宅ローンマーケットプレイス「Bongalow」を運営するMyAwayHome Inc.へ出資したと発表しました。
Bongalowは国内外のアフリカの人々が物件購入するために最適な住宅ローンへのアクセスを支援しており、アフリカにおける住宅金融の非効率性を改善することを目指しています。
ナイジェリアのデジタル住宅ローンマーケットプレイス！
ナイジェリアのBongalowはモバイルを活用した住宅ローンマーケットプレイスで、国内外のアフリカの人々が物件購入するために最適な住宅ローンへのアクセスを支援しています。
Bongalowでは、アフリカ住宅ローン市場のボトルネックである「頭金や契約金の割合が高く物件価格の30～40％に達しているため、多くの人にとって住宅ローンを利用するハードル高い事」、そして「不動産に関連する書類の複雑による6〜12ヶ月を要する審査期間の長さ」の2つを解消することで、住宅金融の非効率性を改善することを目指しています。
住宅購入希望者へ、頭金の貯蓄やデジタル住宅ローン申請を通じて、住宅ローンを提供する金融機関と住宅購入希望者を繋ぎます。
また、頭金の最低額を満たせない住宅購入希望者にはBongalowが直接Rent-to-Own型の融資を提供し、住宅に住みながら頭金を蓄積することが可能になります。
これによりナイジェリアで通常30%を要求される住宅購入時の頭金を10％へ削減し、最短4週間で住宅への入居を可能にしています。
Bongalowは、プロップテック事業者による不動産Rent-to-Ownのトレンドが、アフリカに魅力的な機会をもたらすと考えています。
これにより、必要な頭金を少なくすることができ、住宅購入希望者には必要な自己資本を形成すると同時に、2～3年かけて従来の住宅ローンを利用して物件の持分を売却することが可能になります。
Bongalowの7年後の目標は、アフリカ市場で10万人のテナントを当社のRent-to-Ownモデルで提供し、前述の条件が満たされた後、その大部分が従来の住宅ローンを仲介して住宅資金を確保できるようにすることです。
住宅所有の権利を誰もが得られる世界を作る！
日本発アフリカスタートアップに特化したベンチャーキャピタル、UNCOVERED FUNDは、同社が運用するUNCOVERED FUND投資事業組合1号より、ナイジェリアの住宅ローンマーケットプレイス「Bongalow」を運営するMyAwayHome Inc.へ出資したと発表しました。
UNCOVER FUNDのCEO & General Partnerを務める寺久保拓摩氏は、「Bongalowは国内外の何百万ものアフリカ人家族のために、住宅所有の権利を誰もが得られる世界を作るという大きなビジョンを持ったスタートアップ企業です。
2030年に向けてアフリカ各国の都市人口増加が加速します。
ナイジェリアの首都ラゴスは既に1400万人が生活しており、2030年には2400万人が生活する都市になると予測されています。
一方、富裕層と中間層以下の間には所得や与信のギャップが大きく従来の金融機関から住宅ローンにアクセスできる層は全体の4%に満たないのが現状です。
Bongalowはそのギャップを埋めるための重要な役割を担い、アフリカ大陸全体の住宅金融市場を変化させる可能性を秘めています。
Bongalowは昨年12月にから事業検証をスタートし、最初の2ヶ月で累計$10Mのローン申請を得ることに成功しています。
経験豊富な経営陣の手腕と、短期でPDCAを回す速度、想像以上の事業成長速度で私自身ナイジェリアの住宅金融に対する課題の大きさを実感し、今回出資させていただきました。」と出資の経緯と同社への期待を述べています。
また”Bongalow”を運営するMyAwayHome In.のCEOであるKelechi Nwokochan氏は、「今回のラウンドで初めてアジアの投資家から大きな関心を寄せていただいたことが大変嬉しく、UNCOVERED FUNDが我々の旅に参画いただいたことを嬉しく思っています。」と喜びのコメントを発表しています。
同社のHead of Corporate DevelopmentであるEbovi Wali氏は、「当社は銀行の代替を目指しているのではなく、既存銀行が住宅ローンを組成する際に直面する課題を解決するためのインフラを構築し、これらの課題が解決される3年目までに住宅ローンをシームレスに仲介できるようにしています。」今後の展望を語っています。
