JAXA認定の宇宙ベンチャー 天地人は各国の現地の課題に対し、日本の民間企業と国連開発計画(UNDP)のA-Labが連携して解決策を創出する目的で開催されている「Japan SDGs Innovation Challenge for UNDP Accelerator Labs」において、SDGsチャレンジ企業として選出されました。
今回、西アフリカのブルキナファソにおける豪雨による農作物への被害を軽減するため、衛星データを活用し、降雨情報を農家に提供するモバイルアプリの開発を行います。
開発課題にチャレンジする世界最大の学び場!
「UNDP Accelerator Labs(A-Labs)」とは、国連開発計画(UNDP)の主導のもと、各国ごとに提示された開発課題に対し、企業等が合同で地域に根ざした形で革新的な解決策を実践し、経験を各国同士で共有し学びあうラボチームです。
78か国60のラボから成る、開発課題にチャレンジする世界最大の学び場となっています。
その一環である「Japan SDGs Innovation Challenge for UNDP Accelerator Labs」は、日本企業の技術・ノウハウ・ネットワークを活用し、SDGsに関連した国別の課題について、日本企業が事業を通じて解決策を実証するために、国連開発計画(UNDP)と日本企業が共同で取り組む画期的な試みです。
今年度は新たに3ヵ国の課題を対象とし、“食のサプライチェーン”および“防災”をテーマに、本事業に参加する企業が募集されました。
天地人はチャレンジ企業として、衛星データやAIを活用した土地評価技術などを活用し、農家への降雨情報提供システムを開発します。
衛星データ活用ノウハウで途上国課題に挑む!
対象国である西アフリカのブルキナファソでは、人口の70%が農業に従事しており、農業を基盤として経済が回っています。
雨水を利用した農業生産のため、干ばつや洪水の影響を受けやすい一方で、地上に設置した雨量計自体の不足や治安等の問題による一部の地域へのアクセスの悪さから、農家が降雨情報に十分にアクセスできていないことが大きな課題となっています。
この解決策として、天地人は2021年11月から約5ヵ月間で、「降雨情報を農家に提供するモバイルアプリ」の開発を行う予定です。
従来の雨量計による計測と新たな計測方法による相関係数の算出も行うことで、より現地のニーズにあった課題解決に効果的なアプリ開発を目指します。解決策の検討と実証には、現地政府や自治体などの関係者も参加します。
SDGsで示された「創りたい未来」の達成には、イノベーション発想が求められます。実際の活動を通して発想を実現することが期待されています。
天地人は、⾃社技術である衛星データを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」を活用し、ビジネスモデルの創造と現地での効果検証を行います。
自社の強みである衛星データ活用のノウハウを活かして、ブルキナファソの農業分野におけるSDGs達成に貢献していきます。