−どのような製品を作っていますか?特に売れ筋の製品は何ですか?
ポーチやワインバッグ、シュシュ、エコバックを作っています。
一番の売れ筋はママバッグというノーマルなポーチですね。表と裏のチテンジ柄が違うことがポイントです。その他テトラバッグも変わった形と手頃なサイズが人気です。
メンバーが集まらない、活動の消滅、山場はたくさんありました。
−活動をしていて難しかったことは何ですか?
活動開始した頃 、全然お母さんたちが集まらなかったんです。知り合いにサクラになってもらったりもしたけどダメでした。活動が動き出したきっかけは、「作ったその日にお金がもらえる」というシンプルな方法に変えてからです。代金を、みんなの目の前で支払っていきました。
今思えば「経験のないことを、外国人に教えてもらう」ということは、村のお母さんたちにとってプレッシャーだったと思います。信頼関係ができるまでが大変だったけど、ひとり・またひとりと理解者が増え、その人たちを通して信頼関係がつながり活動が広まっていく、そんな感じで少しずつ流れができました。
2010年11月頃から活動を開始して2013年7月までの3年半ほどは、私や後任の協力隊員が関わり活動は継続出来ていました。しかし、隊員が離任したら活動が止まってしまいました。
「生産計画を立て、材料を用意し配布して、買取時には品質をチェックして支払いをする。」という裁縫以外のことをすべて隊員が行っていた。「販売できる製品を、ある程度量産できる」というところまでしかグループを育てることが出来ませんでした。その上、残しておいた材料費などをNGOのリーダーが横領してしまったこともあって、活動費用の都合もつけられず、活動は完全に無くなってしまいました。
メンバーが活動を再開したいと言ってくれたから、マラウィに戻ってきた!
−もう一度ナミテテマザーズを再開しようと思ったいきさつを教えて下さい。
平成26年1月にシニア短期ボランティア、コミュニティー開発として一村一品運動(OVOP)の養蜂グループの支援・パッケージセンターの設立に携わるためにマラウイに戻って来ました。
10ヶ月だったので、最初は蜂蜜だけがんばろうと思ったのですが、ナミテテのメンバーたちが自分が帰った時にすごく喜んでくれ、ぜひ活動を再開したいと言ってくれたんです。配属先のOVOP事務所に許可も頂けたのでやるしかないだろうと再開しました。