三井住友銀行は、2016年8月末にケニアの首都で開催された第6回アフリカ開発会議(TICADⅥ)において、東・南アフリカ貿易開発銀行とアンゴラ開発銀行、アフリカ開発銀行の3行と業務提携に関する覚書を締結しました。今回の提携によって、日本企業のニーズが高まっているアフリカ各地での輸出金融案件組成、アドバイザリーなどファイナインスサービスを充実させます。
連携強化を図る!東・南アフリカ貿易開発銀行と新たに業務提携!
三井住友銀行は、東・南アフリカ開発銀行(PTA Bank: The Eastern and Southern African Trade and Development Bank)と、第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)開催中の2016年8月26日付で、新たな業務提携に関する覚書を締結しました。
ブルンジ共和国に本店を持つ”PTA銀行”は、東・南アフリカを中心に、アフリカ経済への貢献を目的として1985年に設立された地域開発金融機関です。加盟する19ヶ国の政府・企業が関与する重要な開発事業や貿易取引に対する支援を行うなど、金融サービスを通じて、アフリカ地域の経済発展を牽引しています。
三井住友銀行とPTA銀行は既に2014年3月14日付で、トレードファイナンスなどに関わる協働を目的とする業務提携覚書を締結しており、これまでアフリカの農産物輸出に関するファイナンス案件での協働など、アフリカの持続可能な発展に寄与する取組みを行ってきました。
今回の業務提携覚書は、輸出信用機関との輸出金融案件組成、アドバイザリー、顧客紹介などに関わる協働を範囲に加え、現在の提携内容を更に充実させるものです。PTA銀行とより強固な協働体制を構築することによって、顧客企業のアフリカ諸国との貿易取引の拡大や、現地での事業機会に関するニーズにより幅広く応えるようになります。
輸出拡大ニーズを掴む!アンゴラ開発銀行との業務提携!
三井住友銀行は、アンゴラ開発銀行(BDA: Banco de Desenvolvimentode Angola)と、2016年8月27日付で、各国輸出信用機関とのファイナンス組成における協働や三井住友銀行によるBDAの人材育成などの支援に関する覚書を締結しました。
アフリカの南西部に位置するアンゴラは、アフリカ第2の産油国であり、近年、産業の多角化を図っています。アンゴラ開発銀行は、アンゴラの経済・社会発展に資する案件に対し、ローンや保証を供与する国営銀行として2006年に設立され、同国の産業多角化を支援しています。
三井住友銀行は、これまでアフリカ各国輸出信用機関と活発に協働し、様々なファイナンスを組成してきました。本覚書締結を通じて、アンゴラ開発銀行とより強固な協働体制を構築することによって、各国輸出信用機関とのファイナンス組成等の分野で、顧客企業のアンゴラへの輸出拡大ニーズにより幅広く対応していきます。
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