カネはあるけど、ビジネスがない!~恵まれすぎたボツワナの貧困問題~

世界の共通言語は笑顔じゃなくてお金にした方がいいのかもしれない

働いてお金をもらうということは、社会とつながっているということです。

もちろんボツワナに住む人々は、家族や教会のつながりが非常に強固で
お金を稼ぐ以外で人とのつながりを持っている。
だから最近の日本に比べたら精神衛生上、大分マシな面はありますが、
お金による外の社会とのつながりが人間には必要だと思います。

村で何かあったときに、
例えば家庭内暴力、事実上の奴隷化などの危機にあったとき 他の世界とのつながりで救われたり
別の世界を知っていれば、そこへ逃げるという選択肢を持てる。
労働の対価を他人に請求できれば、どこでだって生きて行く方法が見つけられると思う。

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日曜日の教会。ステージではバンド演奏あり、コーラスありというまるでコンサート会場。毎週ここに集まるのが習慣になっていて、職場や学校以外で人とのつながりを自然にみんな持っている。居住区と教会が別という人も少なからずおり、必ずしもご近所付き合いと同じというわけではない。

ダイヤモンド後のボツワナはどうなるか?

ボツワナのダイヤモンドは20年くらいで枯渇すると言われています。

枯渇しなくともリーマンショック以降は価値暴落中という危機が迫っているので、
ボツワナ政府は産業の多角化をはかっています。
これは「ヤバい」という感覚が政府にはあるのですが、
途上国に例外はなく、カメハメハ大王みたいな人が揃ってる国では遅々として物事は進まず。

日本人はナウル共和国の例(リン鉱石の採掘によって栄、世界で最も高い生活水準を享受していたが枯渇して経済崩壊した国)
をみて「ヤバいな」と感じているわけです。

まあ、我々がいくら不安をあおったところで 、
危機感が動機になることはない国ですので全てが「のれんに腕押し」です。
(日本人はわりと危機感が動機になる人種なんだなと思います)

お金は欲しい、でも努力はしたくない を
ちょっとでも、働いた=お金もらう の感覚をもてるように
働きかけているわけです。

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ダイヤモンド鉱山(ジュワネン)。この事業にかかる雇用、利益、全てにボツワナという一国は依存しいてる。

貧困撲滅のために活動をする/した隊員たち

最後に、JICAボツワナ隊員有志が運営するウェブサイトGAPEのボランティアの
活動レポートのリンクをここにまとめて掲載します。

23年度1次隊 モクビロ 1
23年度1次隊 モクビロ 2
25年度3次隊 レタカネ-クウェ
25年度3次隊 レタカネ
25年度3次隊 レタカネ-ツェレ
25年度4次隊 マスンガ

ボツワナのコミュニティ開発隊員は大体が貧困撲滅活動で派遣されています。


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